菅原布寿史キュレーション 「採取と培養」

ジャンル
  • 美術
形 態
  • 展覧会
梅澤豊 / UMEZAWA Yutaka
菅原布寿史 / SUGAHARA Futoshi
山下和也 / YAMASHITA Kazuya
吉田佐和子 / YOSHIDA Sawako

KUNST ARZTでは、VvK(アーティスト・キュレーション)展覧会の40回目として、菅原布寿史キュレーションによる「採取と培養」展を開催します。
菅原布寿史は、シルクロードの遺宝美術とその歴史的変遷からのインスピレーションを軸に、独自の古色表現を展開しているアーティストです。
本展は、古典的な文物の引用と転写を創作のプロセスに持つ作品で構成されます。
ロストワックス鋳造の梅澤豊は「本阿弥光悦 俵屋宗達 ‘四季草花下絵和歌短冊‘」、フロッタージュの山下和也は「グレゴリオ聖歌ネウマ譜」、コラージュ、リトグラフの吉田佐和子は「モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール‘ポンパドール夫人の肖像’」、そして菅原布寿史本人は「ベゼクリク石窟 第33窟 供養菩薩像」をそれぞれ引用予定です。
渋く、アナログな世界をお楽しみください。
(KUNST ARZT 岡本光博)

「採取と培養」
美術の創作活動は、個人の特殊な才能によるものとされる反面、知覚 → 認知(抽出・解釈)
→ 思考(転換・組み替え)→ 創造という、入力から出力にいたる普遍的な情報処理プロセスの一環と見ることもできます。とはいえ、それはあくまで人類特有の知的な作業として、他の生物とは一線を画するものとされてきました。しかし、細胞レベル・分子レベルの精妙な生体システムが明らかにされつつある現在、それは体外刺激の抽出・分解・合成といった生命活動をなぞったものに過ぎないとさえ思えてきます。
本展は美術制作をそのような視点からとらえ直し、古典的な文物の引用と転写を創作のプロセスに持つ作品で構成します。自らとは異なる時代や地域の体外刺激に対して、現代の作家はどのような情報処理を行うのでしょうか。
菅原布寿史 (アーティスト、当展キュレーション)

イベント情報

日時
2025年3月28日(金)~ 2025年4月6日(日)
場所
[東山区]
KUNST ARZT

料金
無料
URL
http://kunstarzt.com/
問合せ先
kunstarzt@gmail.com
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。