京都精華大学大学院芸術研究科映像領域では、表現の素材・ツール・支持体としてデジタル・テクノロジーを駆使し、メディアアートという領域で作品を制作している。
私たちはデジタル機器を用いることで生まれる身体の拡張の可能性を考え、「感覚の拡張=Open The KAN」を本展覧会のテーマにした。メディアアート作品による芸術的な探求を通して、真新しい感覚を開き、これまで持っていた固定概念を覆したり、肉眼で見えている物事を、異なった視点で形にすることを試みる。
デジタル時代にあって「カン」にはどのような可能性が秘められているのか。本展がこのような問いに向き合う機会となれば幸いである。