かくれんぼの森 三木梨々花×Liisa

ジャンル
  • 美術
形 態
  • 展覧会
本展では、ともに2023年に京都精華大学を卒業した2名の新進気鋭の作家、三木梨々花とLiisaの作品を紹介する。前者は洋画、後者はマンガと学んだ分野は異なるが、どちらもモチーフに子どもが登場し、言葉を介さない物語性が作品の魅力であることが共通する。
「もういいよ」を合図に始まるかくれんぼ。森の中を一人で分け入って探すときの鬼の子どもの心細さや、近づいたようで見つからない不安。他の子たちの気配を遠くに感じながら、しばし一人だけで隠れる子どものドキドキ感。「みいつけた!」は、隠れている側からすれば「見つかってしまった」でもあり「見つけてもらえた」という安心感でもある。悔しいけど嬉しい。誰もが経験したかくれんぼに凝縮される人間模様や表裏一体に絡み合う様々な感情は、人と人との繋がりにおける永遠のテーマのように感じられる。
子どもの純粋さと残酷さといった矛盾を孕む本質に向き合い作品を作ってきた三木梨々花は、作品の表と裏で異なるイメージで子どもを描き、その精神や個性を多面的に表現する。会期中は作品の配置を毎日変え、物語を進展していく。Liisaは子どもが登場する風景を描くが、日常と非日常、懐かしさと違和感がクロスし、鑑賞者に記憶と空想を行き来させる。さらにマスキングテープによる線が空間を支持体として広がり、現実の世界に物語が侵食していく。
空間に広がるインスタレーションを通じて、鑑賞者には作品世界と自身の幼少期を重ねて体感してもらいたい。未完成だった「私」や「あの子」を思い起こし、大人になっても私たちが持っている「子どもの心」を見つめる機会になればと願う。

イベント情報

日時
2025年1月10日(金)~ 2025年1月18日(土)
11:00 ~ 18:00
休場日:1/12(日)、13(月祝)
場所
[左京区]
京都精華大学ギャラリーTerra-S
〒606-8588
京都市左京区岩倉木野町137
京都精華大学明窓館3F

京都市営地下鉄 国際会館駅から スクールバスで約10分
叡山電鉄 京都精華大前駅から 徒歩すぐ
※駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。
※お車の場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。
料金
無料
URL
https://gallery.kyoto-seika.ac.jp/exhibition/250110b/
問合せ先
京都精華大学ギャラリーTerra-S
TEL 075-702-5263
E-mail gallery@kyoto-seika.ac.jp
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。