KAB Dialogue インタビュー/対談

Vol.43

対談2015.05.20 UP

女子からみて大見に何が必要ですか?

大見新村プロジェクト座談会 〜女性編〜

  • 参加者:大藤寛子、長谷川知美、西脇那津子
  • 聞き手:山田毅
  • 写真提供:大見新村プロジェクト

大見新村プロジェクトは、京都の市街地から車で60分の大見村を舞台に、廃村状態にあったこの地に ”新しい村”をつくるプロジェクトです。「廃村を新村へ」をスローガンに、3年目である今年は延1,500人ほどが村に通っています。大見新村に出入りしているメンバーは職業も年齢も背景も様々ですが、その中でも今回は「関東からの移住者」「学生」「勤め人」「女性」という4つのカテゴリーにわけ、カテゴリーごとに座談会を行いました。日頃語られることのないそれぞれの背景や思いを、それぞれの立場から語っていただきました。

第1回・関東からの移住者編はこちら

第2回・学生編はこちら

第3回・勤め人編はこちら

第4回目となる座談会は、大見新村プロジェクトに関わる女性陣を集めて行いました。滋賀に住んでいる大藤さんは、琵琶湖に流れ込む安曇川流域とそこに根づく「シコブチ信仰」に興味を持ち、源流のある大見にたどり着きました。期せずして台風によってシコブチ神社が倒壊、解体再建のタイミングでプロジェクトに参加しました。また伏見在住の長谷川さんは、大学で農学部を卒業。プロジェクトには初年度から参加。狩りや古民家改修、神社再建などいろいろな活動に興味を持って参加しています。左京区在住の西脇さんは花屋に勤めていた経験から、人伝いに大見にたどり着きました。参加のタイミングもきっかけも異なる3人は、女性という立場から大見新村をどのように見ているのでしょうか?

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第4回座談会風景

はじまりは合コンですか?

山田:そんなに交流ないですよね。このメンバーは。

西脇:ないですね。ミーティングとかで、しゃべる時間がない。

大藤:ほんまにすれ違うくらいしかないですね。

西脇:今日入れて大藤さんは3回目かな?

長谷川:わたしは西脇さんとは革鞣しの会のときとか、何回かありますよね。

大藤:ほんとはもっと話したいねんけど。月2回のミーティングで話すのは難しいね。でも普通に話すことのなかに大切なことが隠れてる気がする。ヒントのようなものとか。

長谷川:わたしもいろいろ聞いてみたいです。

大藤:そもそも何がきっかけで大見のプロジェクトに関わりだしたん?

西脇:わたしは一昨年、鞍田愛希子さんと知り合って、そこから直接大見ではなくて、鞍田さん主催の異業種交流会という名の合コン?があって。

一同:

山田:はじまりは合コンですか?

西脇:そう合コン、いや異業種交流会です、、、、。

山田:それが一番最初ですか?

西脇:大見の人と最初に出会ったのは、そうですね。

山田:そこには誰が参加してたんですか?

西脇:大見の方は、藤井さんと木村さんと本間さんが来てはって。

長谷川:あれっ山田さんは?

山田:ぼくは行ってないですよ。

西脇:そのときの会は本気の人が集まっていて。

大藤:何に対して本気ってこと?異業種の交流に対してってこと?合コンに対してってこと?

西脇:それで鞍田さんが色んな方に声をかけてくれはって、わたしも本気で彼氏欲しい!って言って誘ってもらったんです 笑

大藤:それでみんなに出会ったんだー。

一同:

大藤:そこからどうやって大見に来はることになったんですか?

西脇:大見のポストカードをそのときに配ってはったんですよ。

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活動の1,2年目であった2012,2013年は毎年グリーティングカードとして6,7枚組のポストカードを作成

長谷川:大見の写真のやつですよね?

西脇:そう。藤井さんがにっこりとトラクターに乗っているやつ。「わーなんて素敵な景色」って思いましたよ。

山田:ちゃっかり異業種交流会に宣伝持ち込んでたわけですね。

大藤:さすがだわー。でも、自分の活動をそうやって話せると他の人とも話しやすいよね。自分のことを知ってもらえるじゃないけど。

西脇:そうそう。そのあとに鞍田さんのジビエのワークショップが大見であって、それで大見に行きました。

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ジビエのワークショップ写真。写真中央が鞍田さん。右の赤い洋服が西脇さん。

大藤:なるほど、去年(2013年)の9月にジビエのワークショップがあったんよね。

山田:9月でしたっけ?

大藤:そう、台風の前!

山田:そうか、台風でワークショップのときに蒔いた種が流されてしまったんですもんね。

西脇:そうそう。

山田:もっと前から大見に関わっているんだと思ってた。

西脇:いやいや全然。

大藤:いまはどんな仕事をしてるんですか。

西脇:花屋に前は勤めてたんだけど、いまは全然違う仕事をしていて、たまにお花の仕事もします。

大藤:いやー今はじめて知るみたいなことが多いね。

なんとなく消えそうなものが好きなんだよね

西脇:大藤さんは何をやってはるんですか。

大藤:わたしはヘルパーで月の半分くらい働いて、それ以外はゆっくりしてます。

山田:ぜったいにゆっくりしてないでしょ。

大藤:ほんとにゆっくりしてるって!

山田:いやいやー大見でのシコブチの活動はもちろんですけど、ラジオのパーソナリティーとかもやってますよね。

西脇:えっそうなんですか?

大藤:いやーまぁ、月一回なんだけど、コミュニティーラジオでゆるやかな番組してます。京都市内のほんまに中心部しか聞こえないんだけど。「聞いている人よりも、ラジオをやっている人の方が多い」と言われるラジオ局です。笑

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台風で倒壊したシコブチ神社を解体する大藤さん(画面一番左)

長谷川:他は何をしてはるんですか?

大藤:おうみ映像ラボって言う、滋賀の近江なんだけど。この春に立ち上がって滋賀の伝統行事とか、ホームムービーとかを上映して、いろんなひとに知ってもらうような活動もしてるかな。

長谷川:おもしろそう。

山田:それは自主的な活動ですか?

大藤:自主的な活動です。もの好きであつまってやってます。

山田:いろいろやってるけど、それは大藤さんの中では一貫性というか、繋がってるんですか?

大藤:うーんと、なんとなく消えそうなものが好きなんだよね。伝統行事や技術を撮影した映像も観る機会がなかったら、倉庫とかに眠ったまんま。でも機会があれば、自分の土地を知ることや、どこかの土地との違いを知る機会になったりして、そういうのが面白いっていうか。

山田:そもそもそういうのに興味があるのは、なんでなんですか?

大藤:昔の人が身体を使って生活していて、同じ身体を持ってるのに、なんで同じことができひんのやろって思って。できることの幅の違い?それを身につけたい訳ではないけど、それを知るのが面白い。

百姓になりたいんですよ

大藤:長谷川さんは何がきっかけで大見新村に関わったの?

長谷川:わたしは雑貨屋さんでチラシを見つけて。

西脇:大見の?

長谷川:そうです。2年前くらいに三条の雑貨屋さんにおいてあって。

大藤:それでミーティングとかに行ってたの?

長谷川:そのときは川勝さんの家でミーティングとかしてたんですよ。コンポストトイレを作ってる時期で。なんかしたいなーと思ってて。

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プロジェクト1年目はセルフビルドでコンポストトイレを建築。

大藤:なんかしたいなーって言うのは、時間があったから?

長谷川:時間もあるし、自分でできることを増やしたいと思って。それに廃村復活プロジェクトじゃないですか。もともとツーリングをしていて廃村をめぐるのが好きだから。でも行ってみたらそんなに廃村じゃなかった 笑

大藤:廃村じゃない?

長谷川:厳密には廃村じゃないですよね。人も住んでるし。ほんとは山の中で人が住んでないような廃村にいきたくて。痕跡だけ残っているようなそんな廃村に。

大藤:長谷川さんのなかでは大見は廃村じゃないんだ。でもイメージと違ったけど、関わってるのはどういう変化があったの?

長谷川:それは、いろいろ自分でできるようになってみたいと思ってたので。

大藤:こりゃーいい場所だって?

長谷川:そうですね。

西脇:狩りとかやってはるけど、興味は元々あったの?

長谷川:興味はもともとありました。

山田:そういえば狩猟試験どうでしたか?

長谷川:試験受かりましたー。

一同:すごーい。おめでとうございます。

大藤:えっ撃ったりできるんですか?

長谷川:いやわたしのやつは、罠がしかけられます。

西脇:罠にかかってて、そしたら解体できるってこと?

長谷川:はい、できます。解体には免許はいらないんですけど、狩りは実際は保険に入って毎年登録をしないとできないんですよ。わたしは今年度は登録はしないと思うんですけど、、、。

大藤:ちゃくちゃくとなんか身に付けてるよね。

長谷川:そうですかね。

大藤:ほら、革鞣し(かわなめし)もできるでしょ?

山田:長谷川さんは最終的には何になりたいの?

長谷川:わたしは、、、、何になりたいかわからないです 笑

山田:罠がしかけられて、革鞣しができて。

長谷川:わたし、百姓になりたいんですよ。百姓は狩りもするし、農業もするし、そういうのもあってなんかいろいろできたらいいなと。

山田:そうだったんだ。もともと農業系だったよね?

長谷川:農業系でした。近畿大学の農学部です。

西脇:へー。

長谷川:大見って農学部的な人がいないから、面白いんですよ。普通こういうプロジェクトって農業系の人が集まるんですけど、大見の場合は建築とか、違った分野の人が集まってきてるのが、面白くて。小屋の建て方とか習いたいんですよね。

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猟り部主催の鶏のと殺ワークショップにて、長谷川さん(画面一番左)

大藤:そんな他の領域にどんどん出てくるなんて、ガッツあるよね。

長谷川:いえいえそんなことないですよ。大藤さんだってあるじゃないですか。大藤さんはこれしたい!って言うエネルギーみたいなのは、どこから生まれるんですか?

大藤:うーん。なんか結局、何か出来事があって、「わたしが動いたらカタチになるんかなー」みたいなものを自分で思えたらがんばるって感じ?

長谷川:そう思えるのがすごいですよね。

大藤:がーってがんばって、がーって止まるんだけどね。わたしは研究とかしてる訳じゃなくて、ただ好きでやってるだけだし。

そういう知識は男性も女性も関係なく知っていていいことだとおもう

山田:さて、今回女性を集めたのは、大見新村は実行委員の4役(実行委員長、副委員長2名、事務局長)という役職のメンバーが男性だったりするし、中心になって動いているRADが全員男性なので、僕は男子の印象が強いなと思ってるんですよ。

長谷川:そうですか?

大藤:たしかに見え方として男子が強い印象はあるよね。

西脇:でもわたしが参加したりするイベントは、女子が多いかな。

山田:そう、一方で参加者は女性が多い傾向があるんですよね。

長谷川:写真とか見てると、女性が結構写ってますよね。

山田:そういういろいろがありまして、「女性」と言うキーワードで、大見という土地についての座談会ができないかなと思っています。前回のグループ(社会人)では、仕事と家庭と大見みたいなものがテーマになってたんですが、そこからあった質問としては、女性の結婚や妊娠という節目が、男性よりも女性に影響があるのではないかという話も出たりして、そういう女性という立場から座談会ができないかと。

大藤:そんなの男性かて同じちゃう?自分の好きなことを他の人と共有するって話であれば、それは男女問わない話になるよね。

山田:たしかにそうなんですよね。それで言うと、いま大見は独身者が多いプロジェクトなんですよ。それはいったいどういう状況なんだろうかと、そして結婚した人々は少し大見新村と距離ができているんですよね。そういった状況でこれから、個々の生活環境がかわっていくときにプロジェクトがどう対応していけるんだろうかっていう話も出てきますよね。

西脇:そうだよね。来れなくなるよね。

山田:たとえば実際あのコンポストトイレってどうなんだろうとか?男女一緒っていうのとかね。そういったことってのは女性はどう思っているのかなと。

長谷川:前に参加した別のワークショップのときに、生理のときってどうしてるんですか?という質問をしたら、生理用品を自分でポケット入れて持ってかえったりしているって話を聞きました。その辺にぽいっと捨てられへんしと。

大藤:そういうのだれかが始末しないといけないしね。

山田:たとえばその日が生理だったらどうしたらいいんですか?

大藤:休むしかないよね。体調は個人によっても違うけど、本人が気をつけるしかない。いまは大見もダストボックス置いてくれてるから。ちょっとはそういうことに意識がいってるかな。

長谷川:DESIGNEASTのときにぐっとその辺の環境が向上しましたよね。

山田:じゃーダストボックスは、いまあるんですか?

大藤:いまはある。DESIGNEASTのときに、たくさんの人が来るということで、ないとあかんということで対応した。それに急に生理になる人もいるから、その辺は女性陣で準備してたん。

山田:全然知りませんでした。僕は以前大学に勤めていたんですけど、そのときに受け持ちの学生が400人いて、そのうちの8割くらいが女性なんですよ。何かあれば病院に付き添っていくこととかもあるので、ケアとか、対応について一応学ぶし、担当者を決めておくんですね。で、僕の場合は何かイベントやるときには、女性の対応スタッフをつけるようにしてるんですね。大見もそういうことが必要ってことですかね?

大藤:そういう知識は男性も女性も関係なく知っていていいことだと思う。

長谷川:担当する人によって、体調不良を言いにくいみたいな状況はあると思うんですけどね。

大藤:それでも、言いにくい言いやすいってのはだんだん減らしていった方がいいと思うんだけどね。安全・安心、気になることとかに関して話し合う場面を増やして、もっと居心地良く出来たら良いな。

山田:なるほど。

ただあるだけで安心感がある

山田:女性という視点で大見に足りないものって何ですか?

長谷川:トイレが整備されれば女性が来るかっていったら、そうでもないですよね。

西脇:わたしはあれで十分ですよ。

山田:僕は男子だけど、もっときれいな方が安心するかな。

西脇:前に来てはった人が、トイレがきれいですごいびっくりしたって言ってて。

大藤:廃村に行くというスタートラインを想像するときれいなんやろうね。

山田:それは大見に行くときには一回女性を捨ててくるってことですか?

大藤:捨ててはこないけど、そもそもそこに対して許容がある人が参加するっていうか、アウトドアとか廃村っていうイメージから、たぶん不便やろうなって最初から思ってる。そういう人たちが、行ってみたらきれいだったってのはあるんだよね。

山田:そこには男女って関係ないってことですかね。

西脇:泊まるってなると男女が関係してくると思う。わたしは冬はいやだけど、夏とかだったら星空を見てみたいとか思うんですよ。

山田:大爆笑

西脇:なんで笑うんですか?

長谷川:かわいいと思ったんですよね。

山田:そうそう。女子だ!って。星空を見たいって、いやいや、すみません。そういえばこないだ大見村に初めて泊まったんだけど、すごい星きれいだった。

西脇:電気がないって時点ですごい星空がきれいやろうなって思って。でも泊まらんと見れないし、泊まるんだったらやっぱり小屋がきれいだったらとかね。

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夜なると電灯がないために周囲は暗闇に。一方、晴れた空には満天の星空が見れるのも大見ならでは。

山田:1泊はできるけど2泊はなー。お風呂に入りたいですよね。

西脇:お風呂は我慢できたとして、ゆっくりと寝れる場所はほしいよね。

大藤:虫の心配をしなくていいようなね。

西脇:夏やったらテントでもいいかな。

大藤:テントは雑魚寝感がぬけないんだよねー。

西脇:わたしは雑魚寝でもいいんですけどね。

大藤:めっちゃ覚悟していかないと泊まれないっていうか、準備万端で行かないといけないのがしんどいよね。

山田:たとえば女性はお化粧ってするじゃないですか?そのときに必要なものはなんですか?

西脇:鏡。

大藤:鏡がトイレにないのがね。

山田:それって鏡があればだいじょうぶなんですか?

大藤:小部屋があればもっといいよね。小部屋というか女子だけの更衣室があったらいい。

山田:それは共同ではなく女子用ですか?

大藤:うん。大見は誰かと一緒というのがそもそもあって、そこに余地がない気がする。ドラム缶だったらドラム缶、雑魚寝だったら雑魚寝みたいな。こうざっくりと共同で大丈夫な感じ。だけど、この時間は女子だけみたいなものがあるといいかな。

西脇:女子部屋?

大藤:そうそう。

山田:たしかに具体的に鏡を置こうとかそういう発想がプロジェクトにないと思うんだよね。

大藤:DESIGNEASTのときは車の鏡でお化粧してたもんね。しかもメイクしているところって人に見せるものでもないから。

山田:それは女の恥ですか?

大藤:恥じゃないけど、、、、。

山田:見せないもの?

大藤:どうなんやろ。

西脇:公共の面前ではあんまりいいものではないかなと思う。女子ルームがあったら、メイクだけじゃないけど、いろいろ便利だと思う。

山田:女子ルームって何が必要なの?

西脇:鏡?

長谷川:椅子?ソファー。

大藤:なんか寝れたらいいよね。ソファーに寝れたら最高。

山田:それもう部屋の規模だいぶ大きくなってませんか。

西脇:そこに入る訳でもなく、ただあるだけで安心感がある。別に無くても不安感がある訳ではないけど、あるって言うのが大事かな。

大藤:理解者がいる感じはあるよね。

男性は閉めろということを男性の生きている世界で教わらないです

山田:2、3日泊まるというのは可能な気がするんだけど、生活する前提ではどうですか?

長谷川:わたしはお風呂。

西脇:もし生活するんだったら、絶対にお風呂だよね。

大藤:ゆっくりできるお風呂。

長谷川:お風呂と水道かな。

山田:それはドラム缶風呂でもいいの?

大藤:うーん。横になりたいかな。

山田:結局ゆっくりしたいってこと?

大藤:そうね。

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2014年夏に学生を集めて実施した廃村DIYキャンプでは山口さんが中心となってドラム缶風呂を制作

長谷川:わたしは夏やったら、テントというか個室があればいいかな。お湯を沸かして、身体を拭くとかできるので。

山田:夏はね。

西脇:冬は?

長谷川:冬は寒いですね。

山田:藤井さんの家の五右衛門風呂も時間をかければ入れないことはないですよね。

大藤:脱衣所が無いよね。

西脇:脱衣所とお風呂が近くないといけないよね。

大藤:さすがに裸はね。

山田:なるほど。これから大見で何かをやるときには、女性という視点は入れていった方がいいですね。僕は全然見えてこない視点と言うかそういうものがいっぱいある気がします。

西脇:人それぞれやしね。

大藤:たぶん自分の生活のルールがそこで適応できるのかっていう「不安」を解消できるっていうのは大切かもしれない。ホームページでこういう施設ありますとか、書くとか。暮らし方の一例と言うか過ごし方の一例があったりするのもいいかもしれない。水も電気も無いですって言うのはわかるから、そしたらどうしてるのっていうのがイメージできないのかもしれない。

山田:そうですね。生活のルール。ちょっと違う話かもしれないですけど、そういうのって小学生のころとかに先生とか、親に教わるじゃないですか。トイレの使い方とか歯磨きの仕方とか。それも人それぞれですよね。

大藤:家々だもんね。それも教える人によって違うし。

山田:それは普通他の人と共有とかしないじゃないですか。

大藤:同棲とか共同生活しないとわからないよね。

山田:トイレとかも使い方人それぞれですよね。

長谷川:紙の使い方とか、長さとかね。

大藤:トイレのふた・便座とかね。

山田:男の人は閉めないですよね。

大藤:RADの事務所はいつも開いてるよね!あきっぱなしじゃん。

長谷川:あれ見てたらRADは男子っぽいなって思う。

大藤:うんうん。あれ結婚したら閉めなさいって言われるんだよ。

山田:男性は閉めろということを男性の生きている世界で教わらないです。

長谷川:友人は便座が開いている方が清潔そうだっていってました。

山田:わかる!それが正しいトイレのあり方というか、そういうイメージがある。

大藤:風水だったら閉めとかんとあかんよね。閉めとかないと運気が逃げるって。

西脇:実際閉めとくと水道代が安くなるって聞いたことがある。蒸発しないからだって。

山田:ぼくは蒸発した方がきれいなイメージがあるんですよ。

西脇:えー。

山田:女性の意識として、トイレは閉まっているのがデフォルトってことですよね。

大藤:閉まってると、あぁーちゃんと考えてくれてるんかなってちょっと感じる 笑

山田:そういう男女で根本的な意識の差はあるんでしょうね。そしたらまずは取りかかれるのはトイレに鏡ですね。

西脇:あったら男性も使いそう。

大藤:そうだよね。面白い鏡が飾ってあったらいいよね。

山田:面白い?

大藤:鏡の周りに枝とかで飾ってある感じ。

西脇:あーやりたい。

山田:彩りですね。それ、是非やりましょう!

■2014年12月14日 年末の女子会にぴったりな町家風居酒屋にて

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大見新村プロジェクト

1974年に集団離村し無住集落となった大見村をもう一度新しい村に再生させるプロジェクト。村にルーツをもつ藤井康裕が有機農家として大見村へのIターンをきっかけに2012年7月にスタート。プロジェクトに参加しているメンバーは市民や学生、会社人、研究者、専門家など多岐に渡り、京都市を中心に大阪、滋賀、名古屋、東京など広域から参加している。3年目である2014年現在、入村部、インフラ部、開墾部、拠点部、KARI部、kikori部、シコブチ部、リサーチ班など各プロジェクトが活動し、都市と農村の新たな暮らし方を模索・実践している。

HP  http://oomi-shinson.net
Facebook  https://www.facebook.com/oomishinson

本間智希(ほんま ともき)

1986年静岡県富士宮市生まれ、東京都町田市育ち。早稲田大学創造理工学研究科修了。専門は日本の近代における民家・集落研究。2013年より京都に移住し、建築リサーチ組織RADへ参加、主としてフィールドワークとリサーチを担当。個人でも京都造形芸術大学通信教育部発行のWEBマガジン『アネモメトリ』の編集業務や研究機関での文化財調査業務に携わる。大見新村プロジェクトには2012年7月のスタートから関わり、現在事務局長を務める。

RAD  http://radlab.info
アネモメトリ  http://magazine.air-u.kyoto-art.ac.jp

山田毅(やまだ つよし)

1981年東京都小平市生まれ、武蔵野美術大学芸術文化学科卒業。長らく武蔵野美術大学で、研究制作を続けて、その傍ら、美術展企画や舞台制作、ドキュメンタリー制作などに尽力し、芸術と美術、作家と作品、ものつくりの世界に触れる。2013年京都に拠点を移し、KANSAI ART BEATなどの編集業の傍ら、大見新村プロジェクトに参加。事務局広報として活動している。

KANSAI ART BEAT
http://www.kansaiartbeat.com/kablog/entries.ja/

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