2020.09.21

京都市ふるさと納税×文化拠点|表現が生まれる場所を守りたい

新型コロナウイルス感染症拡大の影響は、イベント中止や活動自粛など、文化芸術分野にも大きなダメージを与えています。京都市は、4月に全国に先駆けて「京都市文化芸術活動緊急奨励金※1」を創設し、アーティストたちが活動を継続できるよう、独自の支援策を実施しました。

しかしながら、これで充分な支援ができたというわけではありません。アーティストや文化芸術の発表・鑑賞拠点は、まだまだ厳しい状況に置かれていると認識しています。

そこで、今回新しい支援プログラムを始めます。

〔文化芸術活動再開への発表・鑑賞拠点継続支援金〕https://readyfor.jp/projects/kyotocityartspace2020

 

これは、京都市が、ふるさと納税を通して、アーティストたちや文化芸術の発表・鑑賞拠点はもちろん、市民や企業の皆さまと共につくる、ウィズコロナ社会の新しいアートを支える仕組みです。

このクラウドファンディングでは、ウィズコロナ社会において「新たなモデル」となる意欲的な文化芸術プロジェクトや、これまでも、そしてこれからもその発表や鑑賞の場となり、京都の文化芸術を支えてきた多くの幅広いジャンルの拠点を支援します。

 

劇場やミニシアター、ライブハウスなどの発表・鑑賞拠点からは、「これまでのように集客できないため経営が厳しい」「感染症対策を考えるうえで横のつながりがほしい」といった声をいただきました。

このような声をいただく中で、発表・鑑賞拠点を運営されている皆さんは、すでに前を向き、活動継続のための運営資金を求めておられること、そして、施設間の横のネットワークの強化が必要ということに気がつきました。

そこで今回、発表・鑑賞拠点の参画を募り、京都市と参画いただいた施設とが連携し、継続のための資金支援をお願いすることを決めました。この難局を乗り越えるための仲間、チームとして、今後の横のつながりを強化し、ネットワーク化することも目指しています。

京都市では、昨年もクラウドファンディングによって資金を募り、若手アーティストの海外アートフェア出展を実現しました。今回は、同じ座組みで、アーティスト支援と拠点支援を並行して行います。

今、劇場やライブハウスなどは、新しい生活スタイルの下、業種ごとのガイドラインを守り、入場制限や換気設備の充実、消毒、ソーシャルディスタンスの確保など、様々な感染症防止対策を行い、工夫を凝らしながら運営を継続しています。

ウィズコロナの世界で、これから先も感染症対策に気を配りながら運営をするとなると、通常時の運営費用に加えて資金が必要になります。

京都の文化の灯を絶やさぬよう、創意工夫して活動を続ける施設運営者の皆さんを、何とかして後押ししたい。そこで、市民の皆さんに寄付をお願いし、お寄せいただいた金額と同額を京都市からも上乗せし、ご寄付の効果を倍増させ、施設に支援金をお届けするという今回の仕組みを考えました。
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