芸術家の移住・居住等推進モデル事業
京都市では、少子化・人口減少問題への対応が最重要課題となっている中、京都の強みである文化芸術の魅力を発信し、芸術家の本市への定住・移住を促す「芸術家の移住・居住等推進モデル事業」等を進めており、京都芸術センター内に設置している「京都市文化芸術総合相談窓口(KACCO)」では、移住・居住の相談に対応する専任相談員が芸術家等の京都への移住・居住に係る相談事業等を行っています。
この度、本事業の一環として、若手芸術家を対象としたトーク&交流イベント「Kyoto Art Mates:京都で美術ってどう続けられる?」を開催しました。
Kyoto Art Mates
京都で美術に携わる大学生や卒業してまもない若手を対象にしたゲストトーク&意見交換会。ゲストには作品制作にとどまらず多岐にわたって活動を展開してきた経験豊富なアーティストを招き、美術に関わる多様なキャリアや選択肢についてお話を伺います。作家活動に限らない美術を取り巻くさまざまな可能性を探りながら、参加者が抱える悩みや課題を互いに共有し、解決策や新たな視点を見つける場として提供されます。
今回、京都を拠点にご活躍されている松井沙都子さんをゲストとしてお迎えしました。

会場写真 撮影:沢田朔
レクチャー:トピック一覧
・松井さんについて
・場所の問題
・お金の問題
・作家活動内容の問題
・芸術活動の先に
・まとめ
「Kyoto Art Mates:京都で美術ってどう続けられる?」【レクチャー】
日時|2025年2月23日(日・祝)18:30-21:00
会場|TAKI/焚(京都市中京区)
ゲスト
|松井沙都子
=松井さんについて
経歴としては大学院を出て、シェアスタジオを持ちながら非正規で働いてきた、割と一般的な作家のキャリアだと思います。20代から長らく中学・高校などの非常勤講師をしてきて、36歳から5年間は京都市立芸術大学キャリア支援センターの美術アドバイザーとして勤めました。大学の組織で若い作家さんたちのキャリア支援をするお仕事で、個別に悩み事を聞いて一緒に考えたり、キャリアに必要であると思われる学生向けの支援企画を担当しました。
また最初のスタジオとして、ウズイチスタジオというところを立ち上げましたが、今は別のシェアスタジオに移って制作を続けています。
学歴としては、24歳で大学院を修了し、30歳でもう一回博士課程に戻ってきて35歳で学位を取得しました。プライベートでは35歳で結婚して、育児と制作を両立しています。
今日のお話が「芸術活動の継続について」ということで、キャリア支援の相談の中ではいちばん聞いてきた質問のような気がしています。漠然としていてわからない、不安がいっぱいといった感じで、多くの人が悩むことかもしれません。これまで何十人とそういう話をしてきて、結論として私が言えることは、人によってケースが違うので一概に言えることは何もない、ということしかありません。ただ共通の課題といえるところが三つあると思っています。一つが場所の問題、もう一つがお金の問題、最後に作家活動の内容の問題です。

撮影:沢田朔
=場所の問題
一つ目の場所の問題についてです。スタジオに絞ってお話しするとすれば、家で制作できないなら外に場所を持つ必要がありますよね。でも京都は恵まれているので、どうしようもない状態になることはないと思います。京都の場合は物件も豊富で、芸術に関わる人もたくさんいて、いまやスタジオになっている物件も多いので、大家さんの理解がある場合も多いです。だからシェアスタジオの立ち上げや維持も、他の地域よりも容易なはずです。京都には美大が多くありますが、それは全ジャンルの人がその地域に留まっている可能性があるということです。だからシェアスタジオで人が抜けてしまっても誰か別の人を探しやすいです。他にも京都は色々と便利ですし移住やスタジオ探しのサポートもあるので、作家さんが定住するメリットは大きいと思います。
スタジオの持ち方の種類としては、大きくシェアスタジオと個人スタジオの二つがありますが、やっぱりシェアスタジオのメリットは賃料が安くて面積が広いに尽きると思います。ただプライバシーを確保しにくいという制約があります。個人スタジオの場合は自由度が高くてプライバシーも保てますが、その分シェアスタジオと逆のところがデメリットになってきます。つまり賃料が高くて面積が狭いということですね。
シェアスタジオに関しては、新規に立ち上げる場合と既存スタジオに入居する場合の二種類のやり方があると思います。立ち上げは私自身も経験したんですが、工事がめちゃくちゃ大変で、やるなら若いうちが良いと思いました。でも理想の場所が作れるという点は大きなメリットなので、これから立ち上げる方も、その苦労は報われると思います。
既存物件の入居については、事前に運営メンバーのみなさんに聞いたところ、卒業して初めて利用するスタジオが年齢層の高い方ばかりのシェアスタジオだったら心理的ハードルが高いということを伺いました。でも既存スタジオに入る場合は、すでに出来上がっている運営システムの中に入らせてもらうかたちになるので、比較的楽です。私も二件目のスタジオが山ノ外スタジオという既存のスタジオだったんですが、すでに運営のルールがしっかり決まっていて、まずはそれに従う形だったので、立ち上げの苦労というのはありませんでした。若い方にとっては、既存のスタジオに入ることで、その後に自分でシェアスタジオを立ち上げるうえでの勉強にもなると思います。
どちらがいいかというと、人によるとは思いますが…。
広い個人スタジオを持つ人も、もちろんいます。それがどういう人かと言うと、やはり作品がちゃんと売れている人ではないでしょうか。作品の収入が安定していれば、たぶん家賃が月10万くらいする所も借りられると思います。つまり作品の売り上げだけで年間150万円くらいを手取りで貰えている状態だったら、スタジオ代はそこから出せている可能性はありますよね。ただそれがずっと続いていないと、大きい場所を維持できないので、確実に作品が売れている/売れる見込みがある状況でなければ、広い個人スタジオを持つのは難しいかもしれません。
時々大きい制作をするときだけ場所が必要という方には、期間限定のスタジオを借りるという方法もおすすめです。例えば制作支援事業という京都芸術センターの取り組みがあるんですが、これは半年に一回募集があって、芸術センターの中に制作場所を提供してくれるというものです。私も利用したことがありますが、スペースがとても広くて、毎日夜10時まで使えるので、とてもありがたかったです。他にも民間の貸しスタジオも京都に最近増えてきているので、入居している狭いスタジオを一時的にフォローする形で、そのようなスペースを利用しても良いのではないでしょうか。
シェアスタジオで、10年続くところは少ないです。だからいつかは違う場所に移ると思っておいた方が良いと思います。
個人的な事情があって別のスタジオに移ることになることもあれば、物が増えて倉庫だけ別に借りないといけないこともありますし、作家活動の規模が大きくなって広い場所に移らないといけないこともあります。
ただ繰り返しになりますが、京都は恵まれていますので、次の選択肢はたくさんあります。公的支援も相談先もありますし、いろんな形で助けてくれる人もいれば情報もきっとたくさんあると思いますよ。
=お金の問題
作家活動をしている人に必要なお金を大きく二つに分けるとしたら、制作活動費と生活費になると思います。
制作活動費に関してはいろいろ支援がありますが、生活費の支援は基本ありません。アーティストフィーを出してもいいという助成も出てきていますが、基本的にアーティストフィーのように生活費に充てられるお金は助成の対象外になる場合が多く、助成金を取ったとしても生活費には回せないことがほとんどです。まともに生活ができていないと、感性も荒んでくると思いませんか?それにお金がないと作れるものも作れなくなってくるとか制約も出てくるし、本当に大変です。
お金を得る方法についていくつかの可能性を考えてみたんですが、まず働くのがいちばん手っ取り早いと思います。
作家でいちばん多いのが非正規で働かれている方だと思いますが、最近は正規雇用で働きながら作品を作っている方も増えてきた印象です。このほかに起業というパターンも選択肢としてはあって、それはつまりやりたいことを社会の中で実現して、その対価としてお金を得るための手段を自分で作るということです。もし皆さんがなんらかのアイデアを持っていて、社会の中でお金と引き換えにそれを提供できるアイデアがあったとしたら、責任は大きいけれども、一つのお金を得る手段としておもしろいことができるのではないかなと思います。ただ社会やお金の仕組みをある程度わかっていないといけないし、人とのつながりも必要です。だから実際に起業されているのは、ある程度経験を積まれた30代以上くらいからの方が多いように思います。人によって向き不向きもあるので、今日のところは起業という選択肢もあるんだな、くらいに思っていただけたらと思います。ただ起業に関しては、相談に乗ってくれる相談窓口も結構あるので、もしその気になった際には、KACCOに「どこに相談したらいいですか」などと聞いてみられてはいかがでしょうか。
ちなみに作家活動は、一般にいうフリーランスという一つの働き方です。だから作家をされている人は、フリーランスの作家活動と非正規雇用の仕事を並行しているケースがいちばん多いのではないかと思います。ただそれぞれにかけられる時間の割合は、人によってさまざまだと思います。制作にかける時間が多い方が良い人もいれば、少なくて良い人もいますので…。だから時間の問題とも大きく関わってくると思います。
ちなみに私は多少作品が売れたこともありますが、今の作品のスタイルでは継続的に売っていくのは難しいので、今後もずっと働いていこうという気持ちでいます。
制作活動費の準備方法としては、自分で負担する自己資金という方法と、支援を受ける方法の、大きく二つがあります。もしくは参加する企画に予算がついている場合はその主催者さんからもらうお金もあります。つまり自分で出さないといけないお金ばかりでもなく、いくつかの選択肢があって、それらを組み合わせながら制作をしていくことができます。自己資金だけで回せる分はそれでいいと思いますが、大きいことをやりたい、でも資金が足りないとわかったときに、それを人から助けてもらうのが助成・補助金・クラウドファウンディングということになります。ただ助成金・補助金を初めて検討される方のなかには、必要な資金を全額助けてもらえるものだと思われる方が多い気がしますが、大体の場合、全額は無理です。予算がついている企画の場合も企画の規模によるところが大きいかと思います。私もこのところ、予算つきの企画に参加できるようになってきて、多少お金をもらえるようにはなりましたが、それだけでは全然足りなくて、自己資金を足しながら、なんとかかたちにしているというのが現状です。とはいえ、制作活動費を得るにはいろいろ手段があって、誰かに助けてもらえる可能性もあります。でも繰り返しになりますが、生活費は誰にも助けてもらえない。だから大変です。でも、続けているうちに自分のやりたいやり方ができてくるはずです。
お金の回り方というのは社会の仕組みと関わりが深いので、お金を得ることを通じて社会の仕組みが学べるという面もあると思います。仕事をするにも作品を売るにも、積極的に社会を知るきっかけとして捉えるといいのではないでしょうか。
余談ですが、京都は比較的文化芸術系の仕事が多い印象があります。文化系の施設も多いですし、その分文化系の事業も多いです。非正規職が多いとは思いますが、作家として勉強になるような仕事も少なくなく、実際、京都で文化芸術系の仕事で食べているという作家さんは多く見受けられます。

撮影:沢田朔
=作家活動内容の問題
場所の問題とお金の問題に関しては、物理的な問題なので、第三者からの支援が得やすい領域だと思いますが、活動内容は作家自身の問題なので、支援のされようがありません。でも活動内容が充実していることは、モチベーションの維持という点ではいちばん大事だと思います。いくら良い場所でお金がどれだけあったとしても、作りたいものを納得して作れていなかったら続かないと思いませんか?だから、活動内容の充実は、いちばん頑張っていかないといけない部分だと思っています。私自身は相当制作に悩んできた方だと思いますが、自分の経験を踏まえて、これがあると活動内容が充実するんじゃないかなと思った三つの要件があります。一つ目が作品(取組)の内容、二つ目が作品の発展性、三つ目が社会性です。
まず作品の内容ですが、これは作品の内容に納得がいっているかどうか、ということです。でも卒業して10年くらいの間は、作品の内容が揺れ動くと思うんですよね。自分自身の価値観もどんどん変わっていくし、自分の作っているものがつまらないと感じるときもあれば、すごくイケてるような気がするときもあり…。私は今はそういう揺らぎがなくなってきているのですが、変わったところをあえて言葉にするならば、まず一つが、専門性の獲得と、その自覚ではないかと思います。専門性とはなにかというと、つまり自分の作品が特化している領域のようなものです。絵画や版画などのジャンルのなかでも、さらにどの部分を自分の作品が担っているかということです。例えば私の作品の場合は、現代美術のミニマル・アートの系譜に属していて、かつ、そこに1990年代の感性が重なり合う部分という、ニッチなところが自分の専門領域だと思っています。そのくらい絞り込まれた領域があることによって、美術史の中に自分の作品が位置付けられているし、それを実際かたちにできているという自覚があります。私はこの自覚に至るのに博士課程での博士論文の執筆が大きな役割を果たしました。なぜかというと、それまで感覚的に作っていた作品の内容を、整理して言語化するプロセスが圧倒的に足りていなかったためで、博士課程を通じてそれができたと思っています。でもそれは一般化できるやり方ではなくて、言語化がいらないタイプの人もいると思います。感覚だけで全然自分の専門性を掴めているという方もいると思いますし、論文が必ずしも正解だとは限らないので、あくまで私の事例だと思っていただければと思います。あるいは仕事のステージが上がっていって、社会的に認められる中で、専門性を自覚するということもあるかもしれません。いろいろかなと思います。
もう一つは、単純に「良い」と思えるものを作れているかどうかだと思います。
自分の作品に関して、専門性と「良い」と思える気持ちがあるかどうか。この二つが両立した時に、作品の内容に納得できるのではないかと、独自に考えてみました。みなさんはどうでしょうか?
そして次に発展性ですが、簡単にいうと、これは作品の次の段階が見えているかどうか、新たな成果物を見てみたい好奇心が湧き続けるかどうか、それが実現し続けているかどうかということです。もしかしたら発展性は必要ないという方もいるかもしれませんが、自分の作品の次の段階を見てみたいという気持ちがある場合は、やはり発展性が見込めないと、つまらなくなってくるのではないでしょうか。
最後の社会性は、シンプルに作品が他者の目に触れているかということです。そして重要なのは、作品を介して繋がっている人たちがいるかどうかです。そうした作品の社会性を得るためには、作品を適切な場所で適切な人たちに見てもらうという手続きを踏まえる必要があると思います。そのためには絶対に展覧会が必要であるとも限らないし、作品を見てもらう他者のいる社会が、必ずしも大きい必要もないと思います。例えばSNSで作品を発表して同じ趣味嗜好の人たちがフォローしてくれて、いいねをしてくれるのも、社会性の一つだと思います。余談ですが、助成の公募では、よく公益性を問われたりするんですよね。つまりその取り組みがいかに公共に有益なものであるかというのを問われるわけですが、作家が自覚する社会性という点では、特に公共に有益である必要はありません。その作品に適した形でどれだけ社会性を獲得できているかが、大きなポイントになってきます。
ここまで三つの要件の話をしましたが、どれも一発逆転は無理で、地道に続ける必要があるので、結局もがきながらもジタバタしていくしかないと思います。私は今でもジタバタし続けています。ただジタバタしている限り活動は続いていることにはなるので、辛くてもジタバタしていくしかないのかな、という気がしています。ただその先にあるのが、いわゆる「成功」かというと、そうとも限りません。社会的な評価というのは自分の努力だけではどうにもならないところもありますし……。とはいえ、自分が納得して活動できているかというところは、活動の継続には大事になってくると思うので、これを充実させながら活動を続けてもらえたらいいなと思っています。
=芸術活動の先に
私はもう20年くらい作家活動をしているので、卒業したときに思っていたのと違うなあと思うところもあったりしつつ、その都度いろんな課題や問題に向き合いながら、ずっと考え続けています。でも若いときには訳もわからず、どこを見ても悩みばかりという感じだったのが、ちょっとは楽になりました。それは人としてやや成熟して落ち着いてきたというのと、自分の作品がどういうものかがだんだんわかってきたからなのかもしれません。自分には絶対アクセスできないキャリアというのが見えてきて、身の程がわかってきたという感じもします。いろいろと制約も増えてきますしね。
年齢が上がっていくと支援の枠組みがどんどん減ってくるのですが、もう出せなくなった公募もたくさんあります。それに体力も落ちてくるので、体がしんどくなってきます。あと価値観が変わるようなこともたくさんありました。特に結婚と出産は大きな転機で、ライフスタイルが変わりますし、出産すると子どものケアが日常化します。そうなると仕事と制作に加え、ケアの時間を組み込む必要が加わり、パズルのようにスケジュールを組まないといけません。切り替えも大変です。
結婚・出産に関しては誰もが経験するわけではありませんが、身近な人が亡くなるとか、自分や家族が病気になる可能性は誰にでもあるし、災害が起こればライフラインが切れて、自分も周りもどうにもならなくなります。そうなると環境や価値観が大きく変わってしまいます。そういうことがあり得るなかで、芸術活動を維持・継続をしていくには、相当頑張らないといけません。
私観かもしれませんが、そんな中で芸術活動を続けていくには、何があろうとも揺るがない専門性を獲得できているかどうか、専門性のようなところまでいかなくとも、揺るがない独自の視点を獲得できているかというのが大きいように思います。例えば一度作品制作を離れてしまっても、その視点を持って別の対象を見出すことができれば、以前の感性を引き継いで、また創作を始めることもできます。だからちゃんと自分の視点を持てているかが大事ではないかと思います。でも努力だけではどうにもならないこともあるので、そういう時は無理をしないで休む・離れるということも大事です。

撮影:沢田朔
=まとめ
今日の結論としては、悩んで当然、ということです。今日お話ししたことには全部、正解はありません。みなさんに一概に言えることは何もないし、明確なキャリアパスというのもありません。でも、動く・考えることを地道に続けることで可能性が広がっていくということだけは確かです。だから人の作品を見に行くとか、人に会うとか、作品を人に見せるとか、いろいろやってジタバタしていくというのは、すごく大事だと思っています。でも根性論でそれをやらないと駄目だと言うつもりは全然なくて、しんどくなったら休む・離れるということは必ずしていただきたいです。休む・離れるというのは、負けとか逃げとかネガティブなものでは全然なくて、最終的に休む・離れる時間を持ったことが大きな転機になる可能性もあるわけなので、とてもいいことだと思います。休む・離れる時期が大事だったものになるかもしれないし、もしくはがむしゃらにやっていたことが良い結果になるかもしれないし、活動の全貌は結局、最後までわかりません。
目に入ってくる情報が多くていろいろ気になる昨今だと思いますが、まずは自分の感覚を大事に、そのときに必要だと思うことを一生懸命考え続けていただけたらと思います。
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プロフィール
松井 沙都子|MATSUI Satoko
不在の空間を生み出す構造について研究し、インスタレーションを中心に作品を展開している。近年は〈現代の日本の家〉や絵画の〈フレーム〉をモチーフとした抽象的な作品の制作に取り組む。修士課程終了後、京都市右京区太秦にシェアスタジオ「ウズイチスタジオ」を立ち上げ、14年に渡りスタジオ運営と自主企画を行う。現在は同地域の「山ノ外スタジオ」に拠点を移し、オープンスタジオなどの企画にも携わっている。
「Kyoto Art Mates:京都で美術ってどう続けられる?」
コーディネート|北村侑紀佳、佐藤星那、平野成悟、山﨑愛彦
主催|京都市、京都市文化芸術総合相談窓口(KACCO)
協力|一般社団法人HAPS