ヴィクトワール・ティエレ
彫刻家、写真家、映像作家であるヴィクトワール・ティエレは、自然、形状、テクノロジーといった異なる三つの要素に焦点を当て、その関係性が、極限状態(例えば軍隊や防衛、瀕死の場に置かれた状況)ではどのように変化するのかを探る研究を続けている。
2023年、アメリカ、ヴィラ・アルベルティーヌのレジデント。ワシントンのスミソニアン協会では、1951年に沖縄で収集された植物標本をもとにした研究プロジェクトを進めた。また、ロサンジェルスのゲッティ―・リサーチ・インスティチュートでは、Experiments in Art and Technology(E.A.T. ニューヨークを拠点とし、幅広い分野でアートとテクノロジーを結ぶ数多くの実験を行って来たグループ)に関する研究を行っている。
2024年、フランス国立宇宙研究センター在籍中には、Caillou(小石)と命名した鋼鉄の彫刻を作成。この作品は、バルーンで高度30406メートル(成層圏)まで上昇させた際、気圧の影響を受け変形した形で地表に戻って来た。Caillouは現在、ムーアン・サルトゥーのEspace de l’Art Concretにて開催中の展覧会「L’art extra-terrestre au XXIe siècle」に展示されている。
2025年にはアヴィニョンのランベール・コレクションにて、「Okinawa !!」と題した初の個展を開催し、同名の著作をRVB Books(パリ)より出版。
2026年3月には、東京日仏学院で、日本人写真家・題府基之との共同展覧会「Thierrée / Daifu」にて彫刻と映像を展示する。さらに同年4月には、les Musées de Marseilleとフランス現代美術国際化推進会(ADIAF)によって企画され、マルセイユ現代美術館で開催される「La vie climatique. Histoires sensibles des collections privées – Triennale De leur temps #8」展に参加予定。