山田 和 個展 「得体の知れないエネルギー、カオスの時代―桃山サンバ」

ジャンル
  • 美術
形 態
  • 展覧会
このたび桃青京都ギャラリーでは、福井県越前を拠点に活動する現代美術家・陶芸家、山田 和による個展「得体の知れないエネルギー、カオスの時代 ― 桃山サンバ」を開催いたします。
山田は、陶芸を生業とする一族に生まれながら、後年「桃山」という時代と深く呼応することになります。当初抱いていた“華麗で優雅な時代”という印象は、調査と制作を通じて覆されました。実際の桃山は、戦乱の余韻が続き、「誰もが何者にもなりうる」混沌の時代であり、そこに文化の爆発的なエネルギーが渦巻いていました。
茶の湯、絵画、陶芸、漆芸、辻が花、歌舞伎――わずか四十年ほどの間に日本文化のマグマが一気に噴き上がり、庶民まで巻き込んだ“文化の火山帯”のような時代。
そのスペクタクルを知った山田は、陶芸という領域にとどまらず、美術家としての精神と身体を揺さぶられたと語ります。
「得体の知れないエネルギーと精神に突き動かされ、今の私の仕事スタイルになっていった」と述べるとおり、創作の根源には当時の混沌と高揚が息づいています。
本展では、山田の代表的シリーズであるオブジェ 「アッサンブラージュ」 を始め、深緋炎舞志野、赫釉織部などの茶碗・ぐい呑といった、「桃山時代」に影響を受けた主要作品群を一挙にご覧いただきます。また、作家キャリア初期の重要作である 1977 年制作「かごめかごめ」 を特別出品し、山田の創作の原点と最新の表現を同時に俯瞰できる構成となっています。
山田は、日本での個展開催にとどまらず、1988 年のドイツでの穴窯制作、近年のヴィクトリア&アルバート博物館(英)への作品収蔵など、国内外で長年にわたり注目を集めてきました。
本展は、その歩みの集積と、桃山への思索が新たな形で結晶する機会となります。
混沌と創造のあいだに立ち現れる“桃山サンバ”のリズム。
山田 和のエネルギーが躍動する世界を、ぜひこの機会にご高覧賜りますようご案内申し上げます。

イベント情報

日時
2025年12月5日(金)~ 2025年12月25日(木)
11:00 ~ 18:00 ※最終日は16:00閉廊
定休日:日曜日・月曜日
場所
[中京区]
桃青京都ギャラリー
〒604-0924 京都市中京区一之船入町375 SSSビル1階

〒604-0924 京都市中京区一之船入町375 SSSビル1階
料金
無料
URL
https://www.gallerytosei.com/kyoto/
主催
桃青京都ギャラリー
問合せ先
info@gallerytosei.com
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。