芸術の終わりやはじまりについて考える、今回は教育のじかん『近代芸術教育概論』を開催!
戦前の大阪美術学校跡地に建つ枚方市立御殿山生涯学習美術センターでは、アートユニット 副産物産店による、アトリエ美術館vol.29『副産物産店の御殿山大阪美術学校 〜終末の教室〜』を開催予定。その展覧会に先駆けた関連イベントとして特別授業『終末の教室』を開講します。
本企画は、美術教育の「始まり」と「終わり」を刻んだこの歴史的な場所において、普段はセンターの産業廃棄物の保管場所として使用されている地下室を、期間限定の「架空の美術学校」として開いていく試みです。副産物産店は、この地下空間を終末的な雰囲気を纏った「教室」に仕立てあげ、全6回の授業プログラムを展開。各授業では、図工・教育・社会・総合といった科目を設定し、参加者とともに様々な角度から「終末」や「循環」という概念と向き合っていきます。
■招聘アーティスト
副産物産店(矢津吉隆 + 山田毅)
2017年に矢津吉隆(kumagusuku)と山田毅(只本屋)の二人の"店"を表現媒体とする美術家によって結成されたアートユニットでありアートプロジェクト。アーティストのアトリエから出る廃材を“副産物”と呼び、それらを活用・流通させるなかで、物の価値や意味を問い直す活動を展開。展覧会やイベント出店、ワークショップのほかに、大学や行政、企業と連携した資材循環の仕組みづくりを行なっている。
主な展覧会に「アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの」埼玉県立近代美術館・愛知県美術館(2024)、ATAMI ART GRANT2024(2024)、MIND TRAIL2023(2023)やんばるアートフェスティバル2019-2020(2019)など。京都を拠点に活動。
◇◇福産物産店 website :
https://byproducts.thebase.in/
矢津 吉隆(やづ よしたか)
美術家、kumagusuku 代表
1980年 大阪生まれ。京都市立芸術大学美術科彫刻専攻卒業。
京都芸術大学美術工芸学科専任講師。ウルトラファクトリープロジェクトアーティスト。京都市立芸術大学芸術資源研究センター客員研究員。
京都を拠点に美術家として活動。また、作家活動と並行して宿泊型アートスペースkumagusukuのプロジェクトを開始し、瀬戸内国際芸術祭2013醤の郷+坂手港プロジェクトに参加。主な展覧会に「青森EARTH 2016 根と路」青森県立美術館(2016)、個展「umbra」Takuro Someya Contemporary Art (2011)など。自治体や大学、企業などと連携してアート関連の企画やディレクション、仕組みづくりなどを行っている。
◇◇kumagusuku website :
https://kumagusuku.com/
山田 毅(やまだ つよし)
美術家、只本屋 代表
1981年 東京生まれ。2025年 京都市立芸術大学大学院博士後期課程修了。
京都市立芸術大学、京都芸術大学、京都精華大学非常勤講師。ウルトラファクトリープロジェクトアーティスト。京都市立芸術大学芸術資源研究センター客員研究員。
映像表現から始まり、舞台やインスタレーションといった空間表現に移行し、ナラテイブ(物語)を空間言語化する方法を模索、脚本演出舞台制作などを通して研究・制作を行う。2015年より京都市東山区にてフリーペーパーの専門店「只本屋」を立ち上げ、京都市の伏見エリアや島根県浜田市などで活動を広げる。2017年に矢津吉隆とともに副産物産店のプロジェクトを開始。2019年春より京都市内の市営住宅にて「市営住宅第32棟美術室」を開設。現在、作品制作の傍ら様々な場作りに関わる。
◇◇只本屋 website :
http://tadahon-ya.com/
■各回の開催日時
①図工のじかん『アートの副産物で循環箱をつくろう』
9月28日(日) 13:00~15:00
申込:9/2(火)10:00 受付開始 ※開催終了
②総合のじかん『循環と芸術 〜ものの終わり〜』
10月18日(土)13:00~15:00
申込:10/3(金)10:00受付開始 ※開催終了
③教育のじかん『近代芸術教育学概論』
11月29日(土)13:00~15:00
申込:11/2(日)10:00 受付開始
④社会のじかん『終末世界概論』
12月21日(日)13:00~15:00
申込:12/2(火)10:00 受付開始
*⑤・⑥回目は2026年1月、2月開催予定。
※単体の授業のみの参加も可能です。
■主 催 枚方市立御殿山生涯学習美術センター
指定管理者 枚方まなびつながりプロジェクト