髙屋 永遠 | re: materiality

ジャンル
  • 美術
形 態
  • 展覧会
このたび、hakari contemporaryでは、髙屋永遠による個展「re: materiality」を開催いたします。髙屋はこれまで、絵画制作を通して色彩による現象学的な挑戦をつづけてきました。本展「re: materiality」では、ゲストキュレーターとして文化研究者の山本浩貴氏を迎え、作家自身が「存在内に働きかける物質」と語る色彩について、その物質性をあらためて探究します。絵画制作においては、リサーチを伴う顔料の採取・精製、異素材の混合にまで及ぶ髙屋の素材研究と色彩の実践。その新たな展開を、この機会にぜひご高覧下さい。

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本展「re: materiality」は、画家・髙屋永遠の新作を中心に構成される。髙屋の絵画における「物質性(materiality)」に着目することで、芸術におけるポストモダニズムの言説では周縁化されがちな物質性を再び(re)考えることを目指す。

日本で生まれロンドンの美術大学で学んだ髙屋は、その作品を取り巻く社会政治的コンテクストに敏感でありながらも、同時に素材や物質性に強いこだわりをもち、死や生といった普遍的なテーマに取り組んできた豊かな二重性のある作家だと言える。

外的なコンテクストを重視するポストモダン美術批評では、物質性が生み出す色や形態といった要素はフォルマリズム=モダニズムの残滓として忌避されることが多い。本展は鑑賞者の意識の揺らぎを誘発する髙屋の作品における色や形態にフォーカスし、それらの要素の絵画的な重要性を再考する。同時に、本展は単にモダニズムの再興を目論むものではない。ゆえに、髙屋は本展の新作を制作するにあたり、これまでの素材における「ジャンル」や自身が依拠してきた「シリーズ」化とは異なる方法論を模索した。

こうした彼女の新しいチャレンジを、ぜひ目にしてもらいたい。

山本 浩貴


[Related Events]

Artist Talk
出演:高屋 永遠、山本 浩貴
日時:2025年9月20日(土) 17:00 – 18:00
会場:hakari contemporary
参加無料、予約不要 ※来場者多数の場合は入場制限の可能性有

Opening Reception
日時:2025年9月20日(土) 18:00 – 20:00
会場:hakari contemporary
予約不要、参加無料 ※来場者多数の場合は入場制限の可能性有

イベント情報

日時
2025年9月20日(土)~ 2025年10月19日(日)
12:00 ~ 18:00
毎週月曜休み
場所
hakari contemporary
京都市左京区岡崎円勝寺町140
ポルト・ド・岡崎103

[電車]
地下鉄 東西線
 東山駅より徒歩約6分(400m)
 三条京阪駅より徒歩約14分(1.0km)
京阪
 三条駅より徒歩約16分(1.1km)

[バス]
京都市バス 5号系統
神宮道停留所下車すぐ(20m)

[車・タクシー]
JR京都駅より約20分(4.7km)
近隣コインパーキングをご利用ください
料金
無料
URL
https://hakari.art/
主催
hakari contemporary
問合せ先
info@hakari.art
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。