ペニスをモチーフにしている作品を集めた展覧会です。
近年、メディアに限らず、ワイセツと表現の線引きもなされないまま、年々高まる性表現に対する規制/自主規制は何をもたらすのでしょうか? 男根や夫婦岩を祀り、陰陽石を嗜んできた文化的感性の意義を少しでも表現出来ればと考えています。
「1バット&2ボール」で構成した水内義人の「オフサイド(2007)」、某有名人のペニスを想像して切り出すワークショップ「まさはるのチンコを作ろう☆(2012)」はじめ、ペニスに拘ってきた春名祐麻、内から滲み出るナニかを鮮烈な色彩で細密に描き出すマリアーネ、祭や儀式、異人といった民俗学なアプローチで体現してきた天憑、「これはアートではない」という最高の言葉を引き出したテンガとバイブの合体彫刻「Win-Win(2011)」の髙須健市、「ネクタイはペニスの象徴である」との心理学者フロイトの分析を形にした「unmasked tie (2011)」を結ぶ本展企画者の岡本光博の6名です。ドン引きしながらお楽しみください。