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OPEN ATELIER「ほって、つくって、たべる」ワークショップ
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土の採掘から粘土づくり、造形、焼成など一連の創作体験が出来る全4回のワークショップを開催!
講師はアーティストの戸矢万葉さん。
OPEN ATELIER「ほって、つくって、たべる」は、土という素材を通して、感覚と知性を結び直す体験型の創造活動です。土を「掘る」ことで土地の記憶に触れ、「つくる」ことで思考を形にし、「たべる」ことで新たな価値として自らに取り込みます。土は造形素材であると同時に、焼成することで1万年以上にわたり情報を記録できるメディアでもあります。デジタルデータが短命な現代において、土に触れ、こね、踏む、といった身体的な行為は、感覚を刺激し、思考の柔軟性を取り戻す重要な体験となります。
本活動では、地域の人々とともに土を耕し、記憶や表現を共有することで、文化的な土壌を育てていきます。参加者は「採掘者」として自身の内なる記憶を掘り起こし、形にし、それを他者と交わすことで知を育みます。これは単なるワークショップを超えた、土と知をめぐる交流の場です。
|日 時| 全4回
1. ほ る / 9月20日(土) 10:00-12:00
土の採取を行い、素材の特性を観察する。
2. ふむとねる / 10月18日(土) 13:00-16:00
道具を使わない昔ながらの方法で土を踏み、練る作業を体験する。
3. つくる / 12月13日(土) 13:00-16:00
寝かせた粘土をこね、形を作るプロセスを実践する。
4. や く / 1月17日(土) 10:00-17:00(休憩あり)
薪を使って土と食べ物を焼く。縄文時代の焼成技法に思いを馳せる。
最終日には、滋賀県立陶芸の森でアーティスト・イン・レジデンス事業を担当する勝冶真美氏をゲストとしてお招きし、より深い学びと気づきの場を提供します。ゲスト、作家、参加者や地域の人々と双方向のコミュ二ケーションを育むミートアップを行います。
|定 員| 15人
|参加費| 5,000円(全4回材料費込)
■講師 戸矢万葉(とや まは)
1991年生まれ。2017年京都市立芸術大学院美術研究科陶磁器専攻修士課程修了。近年の活動は「六甲ミーツ・アート2017」(高山植物園内,兵庫,2017)、「Jakarta Contemporary Ceramics Biennale」(インドネシア,2019)、「渋谷パルコ陶器売り場」(OIL GALLARY by 美術手帖,東京,2021)、個展「溶ける視点」(FINCH ARTS,京都,2022)、「国立台南芸術大学 アーティスト・イン・レジデンス」 (台湾・台南,2024) 、「Two」(Chin Chin gallery,台湾・台南,2024)、「 溶解のパラダイム」(THETHOUSAND KYOTO,京都,2024)個展、「龍泉アーティスト・イン・レジデンス」(中国,龍泉,2025)など。また2017年より、大学非常勤講師や客員研究員、キュレーターなども務める。
■ゲスト講師 勝冶真美(かつや まみ)
1982年広島市生まれ。広島市立大学国際学部卒業。京都芸術センタープログラムディレクターとして展覧会事業やアーティスト・イン・レジデンス事業の統括に携わったのち、フリーランスのアートコーディネーターとして国際芸術祭あいち2022など様々な芸術祭やプロジェクトに関わる。現在は、滋賀県立陶芸の森でアーティスト・イン・レジデンス事業を担当。