原田観峰(1911–1995)の書は、没後30年が経った今もなお、多くの受講者・子どもたちに「正しく美しい文字」の最良の手本として学ばれています。学び易い書風はその最大の特徴といえますが、さらに手本に掲載される調和体の「訓語」は、心に沁みる言葉として魅力があります。
手本を手にした一人一人に語り掛け、大切なことを想い起させてくれる「言葉」や、現代だからこそ、その言葉の意味が理解できそうな示唆に富んだ「言葉」に注目した作品を展示します。
魅力あふれる古典臨書や大作も合わせて、手本筆者と書家としての両面をさまざまな書法を通して紹介いたします。
夏季企画展ポスター