特集「染織をめぐる冒険一京都の作家を中心に」
京都では、長年にわたり培われた染織技術を基盤に数多くの染織家たちが優れた意匠を生み出してきました。近代以降は、様々な素材を使った撚り糸で豊かな質感を表現した山鹿清華や中村鵬生による手織錦や、1960年代後半以降盛んになったファイバーアートなど、さらに自由な染織の在り方が追求されました。本展では近年の新収蔵品も交え、技法や素材の選択、独自の表現に着目しながら、1930年代から今日にいたる京都の染織作品を紹介します。
リニューアル後初めて、北回廊2階での開催となるコレクションルーム春期。広い展示室で迫力の作品をお楽しみください。
画像:久保田繁雄《海音Ⅲ》2019