KUNST ARZT では、迫鉄平の初個展を開催します。
迫鉄平は、これまでイメージと人間の関係のあり方を問うてきました。
本展は、テレビや雑誌といったマスメディアが映し出すイメージを切り取り、時にはそのイメージが生み出された場に自身が踏み込み、そこで改めて生まれたイメージを独自の色分解フィルターを通してシルクスクリーン作品として仕上げる試みと、「ものが存在し、それ以上でも以下でもない」スナップ写真の試みから構成されます。
メディア・イメージを引用する迫にとって著作権の問題を避けることはできず、実際に表現を規制された経験もあります。しかし、その経験も含め、むしろ社会に対する眼差しはより精鋭化し、表現に生かされています。ご注目して頂ければ幸いです。 (Kunst Arzt 岡本)