outside であう。

この展覧会は、嵯峨美術短期大学を卒業した作家4名によるグループ展です。

楠元梨世 Riyo Kusumoto
しもなかもなか Monaka Shimonaka
御手洗友紀 Yuki Mitarai
四ツ谷ひかる Hikaru Yotsutani

outside であう。というタイトルには、「で、会う」と「出会う」という、２つの意味が込められています。
ふと外の空気を吸いたくなって、少し外に出たときに、これまで気にとめていなかった風景に心が動いたり、知らない抜け道を見つけて、そこで新しい発見を得たり。
外に出て、何かに触れることではじめて、自分の中で妙にくすぐられるところに気がつく。心の中に滞っていたものが動き出して、自分の内側にあったものがまた少しずつ新しいものに変化していく。
人それぞれにある「内」は、「外」のなにかに刺激を受けながら形を変えつづけるもの。
そして誰かの「内」に触れることは、自分の「外」に触れること。
ふと誰かの「内」に触れた時に、心の中に秘めていた何かが共鳴し、自分の中だけじゃ生まれなかったものが、流れ込んできて、流し出して、また新たな「内」が形成される。その輪郭は常に揺れ動いていて、形を変えつづける。

作品と鑑賞者、そして私たちが、ここで あう。
この展覧会が、初めて歩く知らない小路のように、新しい発見とであいで溢れる空間になりますように。