京都を代表する人気作家やテーマをもうけた特集展示を通じて、京都美術の面白さをたっぷりと体感していただくコレクションルーム。
https://www.e-tix.jp/kyotocity-kyocera-museum/
女性が女性を描くとき、どんな女性をモデルにするのでしょうか。日本では「美人画」というジャンルが明治から昭和にかけて形成されました。そして、当時の数少ない女性画家たちは、同性ならではの視点で捉えた女性像を描きました。興味深いことに、その多くは、流行の服に身を包んだ女性や働く女性、また作家自身の何気ない日常のあるがままの姿を描写しています。
京都市京セラ美術館では、「美人画」を描いたとされる代表的な画家、上村松園や伊藤小坡をはじめ、秋野不矩や梶原緋佐子など、京都画壇で活躍した女性画家の作品を数多く所蔵しています。本特集では、それら珠玉の作品を集めて展覧し、当時の女性画家の画業や彼女たちの見た美しい女性像を探ります。
画像:秋野不矩《紅裳》1938年