​​​はまぐち さくらこ 「たまゆらのこどもたち」

ジャンル
  • 美術
形 態
  • 展覧会
 gallery ayatsumugiは、京都・西陣の町家を会場に、画家・はまぐち さくらこの新作個展を開催します。

 この企画は床下土風がアーティスト・イン・レジデンスを運営する、「織屋建て」の町家と、はまぐちとの出会いからはじまりました。迷路のように入り組んだ小道の先に建つ、もとは機織り仕事をしていた家。二階の窓を開けて耳をすますと、お向かいの風鈴の音とともに、数軒先で織機が稼働する音が聞こえてきます。

 この地では、平安の頃よりとびきり贅沢で美しい絹織物が、優れた創造性と表現力、磨かれた技術力で生み出されてきました。美しさと豊かさを、人々に届け続けてきた場所。

 はまぐちは、そんな地域にある町家の、土壁や自然光に心を惹かれ、ここで表現をしてみたいと感じました。

 彼女にとって2年ぶりの個展となる本展では、初のアニメーション作品を公開します。加えて、中学生の頃ぶりに油彩画にも挑戦しました。作家としてあらたな技法で、イメージの中の子どもたちの物語を語りだします。

 はまぐちが描く子どもは、人々の心の奥深い部分に存在する「内なる子ども」に語りかけ、生きる力や創造性を、優しく呼び覚ましてくれます。床下土風が西陣の織屋建ての町家で大切に残す土地の記憶と、はまぐちの描く子どもたちは、どのように調和し、結びついていくのでしょうか。


アーティスト ステイトメント

 「西陣の絹織物から、子供時代に飼育していた蚕の存在を、おもいだしました。命が、幼虫から、繭のなかで変態し、新しい姿になり、また旅立っていくような、作品のイメージが浮かびました。
 私の創造の繭には、ひとつではなく、無数の命が存在している気配がします。その繭のなかに、さまざまな生態系の共存があるような。
 また、繭は自分自身でもあるのかもしれません。
体毛が生え、爪がのび、細胞も、日々新しく変化していく身体、そしてとらえきれないほどのこころの動き。
 こころには、小さなこどもの自分がひっそりと生きています。その感覚とともに表現すること、眠っている記憶、潜在意識や、思い出をそっと筆にのせて。それらがふれあい、響きあい、また新たな作品になれたら。
ぜひ古民家の中で、体感してもらえたら幸いです。」

はまぐち さくらこ 

イベント情報

日時
2024年9月14日(土)~ 2024年9月23日(月)
11:00〜17:00(金・土・日は19時まで)
17日火休み
場所
[北区]
床下土風レジデンス
京都府京都市北区紫野南舟岡町8

交通アクセス
京都駅より市バス206系統、千本鞍馬口バス停下車、徒歩約2分。
(千本鞍馬口には市バス6、46、59、206系統が停車します)
地下鉄鞍馬口駅から徒歩約25分。

【来場されるみなさまへ】
*駐車場、駐輪場はございませんので、公共交通機関にてご来場ください。
*通常は一般公開されていない場所で、周辺は住宅地です。移動中の会話など音の配慮をお願いします。
*展覧会場では靴を脱いで鑑賞いただきます。靴下を着用して入場ください。素足の場合、ご鑑賞をお断りすることがあります。
料金
無料
URL
https://www.ayatsumugi.net/tamayura
問合せ先
info@ayatsumugi.net
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。