KUNST ARZT では、2013年度新春第一弾の展覧会として、日本画家中尾美園の個展「いつかの庭」を開催します。 「生の暗さと明るさを見つめることが私の常であり、生の微妙な明暗を表現したい」とのアーティストステートメントにあるように、中尾美園は、静寂な風景の中に存在する植物、鳥、少女らの息づかいを描いてきました。視覚芸術ではありますが、鑑賞者が耳を澄まし、その息づかいを感じとることによって、中尾美園の描く世界をより深く堪能することができます。本展では
中尾美園の家の外壁に息づく植物の蔦、そして無尽蔵の大被害を及ぼした東日本大震災の津波被害家屋跡地に息づく雑草の生命力からインスピレーションを得た新作を展開します。ご注目頂ければ幸いです。 (Kunst Arzt 岡本)