Art Spot Korinでは、2024年3月12日(火)より 澁谷俊彦 による個展を開催致します。
展覧会について:
初めまして。
私は北海道札幌を拠点に活動する作家の澁谷俊彦と申します。北国の地域特性を活かした新しいアートの在り方は、冬の大地との強い結びつきにあると考えます。私のアート活動には4本の柱がございます。
■ジェネレーション 「起源・発生または「共存・共生」そして「再生」
(ギャラリー内で空間構成されるインドア インスタレーションです)
ますます見直しが迫られる自然と人間との関係性、その解決には人間中心主義からの脱却(ノンヒューマン)に他ならないと私は考えます。細菌やウイルスは地球上にある生命の一部であり、自然とは対地したところで私たちが制御出来ることは無いのです。自然を支配(完全なるコントロール)するのではなく、寄り添うように上手に利用することです。今回の新作テーマは「起源・発生または共存・共生」です。 ピンクのマップピン約1,500本を倒木にインストールしました。私は生命循環をコンセプトとして 生命の起源、発生のイメージを呼び起こします。それらはある種の魚類、両生類、軟体動物などの卵塊、きのこ、菌類または粘菌、変形菌の子実体の発生、繁殖のさまの景色を再現したものです。
■ランドアート(野外美術)「イコロの森ミーツ・アート」
私のランドアートは環境と融合し、自然と寄り添うように共生すること。自然の領土を侵すことなく間借りしてなお、作品を置く価値があると考えます。
■スノーアートプロジェクト(冬の野外美術)
冬のランドアート「Snow Pallet」は年間降雪量6mにも達する190万都市札幌を中心に、展開されている「冬の記憶」のためのサイトスペシフィックアートです。スノーパレットとは、太陽光線の反射光と透過光を組み合わせて、雪面に鮮やかな色彩を表出させるインスタレーションです。2011年よりこのプロジェクトとはスタートしましたが、年々降雪量は減っていく傾向です。数十年単位で記録された突発的な大雪、または少雪が短周期で頻繁に起きています。これらの現象は、地球温暖化、またそれに伴う気候変動、異常気象の影響であろうことが推測できます。人間の開発行為によって環境破壊が進む地球は、これからどんな方向に向かうのでしょうか?北の大地から気象データとスノーパレットの景色の記憶をここに提示するものです。
■「ホワイト・コレクション」
生命循環・共存・共生を主題とした一種の標本作品です。モチーフとなるのは、フキノトウ、柳、ガガイモ、コウゾリナ、アザミの綿毛、黒ほうずき、蜂の巣などなど。全ては北海道の早春から晩秋までに、自らの手によって採集され、自然のままの姿を保持させています。これらの作品は日常見過ごされがちな、何気ない足元の自然と人の営みをつなぐデバイス(装置)として媒介することを目的としています。
作品:
ますます見直しが迫られる自然と人間との関係性、その解決には人間中心主義からの脱却(ノンヒューマン)に他ならないと私は考えます。細菌やウイルスは地球上にある生命の一部であり、自然とは対地したところで私たちが制御出来ることは無いのです。自然を支配(完全なるコントロール)するのではなく、寄り添うように上手に利用することです。予定している作品は「起源・発生または共存・共生」シリーズです。無数のマップピンを流木や倒木に植え付けるものです。私は生命循環をコンセプトとして 生命の起源、発生のイメージを呼び起こします。それらはある種の魚類、両生類、軟体動物などの卵塊、きのこ、菌類または粘菌、変形菌の子実体の発生、繁殖のさまの景色を再現したものです。
作家の略歴:
■札幌、東京、名古屋、大坂、京都、ニューヨーク等 個展56回
■2017年 北海道文化奨励賞
2014年 札幌文化奨励賞
1998年 第24回ドイツ・オランダ・ベルギー美術賞展「優秀賞」
1992年 第7回橋の美術展「大賞」(坂出市民美術館/香川県)
他 受賞多数
■場との共鳴を求めることに主眼を置いた作品を制作。
冬の代表作は「スノーパレット」プロジェクト(2011~現在までシリーズ17と継続)
2019年より「イコロの森ミーツ・アート」(野外アート展)を企画運営、代表を務める。
北海道芸術学会 副会長
専門学校 札幌デザイナー学院 学校長
北翔大学教育文化学部芸術学科 非常講師
ウェブサイト:
・ 澁谷俊彦
https://www.toshihikoshibuya2.com/
・ その他
https://www.designboom.com/tag/toshihiko-shibuya/ https://www.artbooms.com/blog/tag/toshihiko+shibuya