京都市立芸術大学日本画専攻は1880年の画学校創設以来、その伝統を継続する教育を行い、多くの著名な作家を輩出すると共に、一貫して写生を軸にした基礎教育を行ってきました。日本画専攻は京都市立芸大の総合的な研究・教育を担い、自然への共感と対話を通じて豊かな精神を養い、自己研鑽を行うことを目的とし、絵画表現以外の領域でも活躍できる人材を育成し、社会に貢献し続けています。
今展では、現在、日本画専攻で行われているカリキュラムの中から特に2回生前期に行われる課題「地面」を軸に構成し展示致します。自己対話を迫られる作品制作の前段階であるこれらの写生とそれを基に制作された本画群は、自然との対話を通して織りだされた成果であり、そこには意識化される以前の本来的な個性を見てとることができます。
また今展では、その他、各回生において一年間を通して行われる普段の課題の中で、学生たちが制作した本画を選抜し、展示いたします。これらの作品は展覧会出品のために制作される作品とはまた違う質をもち、表現としては未完成な側面もあるものの、大きな可能性を内包した魅力を持つものであります。学部4年間から修士課程まで、本学の日本画教育カリキュラムを通して学ばれることは何であるのか、是非、この機会にご覧ください。
連携企画展示
京都市立銅駝美術工芸高等学校日本画専攻展
日時:2012年11月28日(水)〜12月9日(日)
会場:堀川御池ギャラリー
両校学生生徒の交流授業
日時:12月5日(水)14:00〜
会場:堀川御池ギャラリー
京都芸大と京都市立中学校美術部〜部活動と展示〜
会場:堀川御池ギャラリー