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舞台芸術と「性的表現」について考えるレクチャー・ワークショップ
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~共に学び、表現者として成長していくために~
芸術表現が人間の根源に迫り、現実の社会を映し出すものである以上、ときに性的な描写がなされるのは自明のことです。その時、表現者は、その描写が作品のコンテクスト(文脈)にとって意味のあるものだと考えているはずです。あるいは、意味などないのかもしれません。
でも、仮にその表現が、意図していないにも関わらず差別の助長につながっていたり、暴力を肯定してしまっていたとしたら――。
世の中に潜在する様々な抑圧が可視化される中で、倫理観は変容を迫られ、何を差別とし暴力とみなすかといった社会的コンセンサスも変化していきます。
同時代の表現者として、性的な描写がどのような意味を持ち影響を及ぼすのかを熟慮し、自覚をもって公開すること。そして作品を鑑賞者に適切な方法で届けること――。
その姿勢は、鑑賞者が表現の内実を理解する助けとなり、芸術鑑賞のためのリテラシー(文脈を読み解く力)を高めることにもつながるはずです。
自らの芸術表現を、責任を持って社会に開くために、知識をアップデートし、共に学びませんか? それはきっと、表現に携わる者としての成長のみならず、作品のクオリティを高めることにつながると考えます。
■プログラム内容(予定)
1.レクチャー
(1) ジェンダー、セクシュアリティに関わる表現について
(2) 表現への批判と「表現の自由」~その表現は作品にとってどのような意味を持つのか
(3) 表現の暴力性~意図しない暴力や差別を意識化する
2.ワークショップ(感想のシェア、質疑応答を任意で行う予定です)
■対象
芸術関係者(作家、演出家、俳優、テクニカル・スタッフ、批評家、プロデューサー、制作者等)
※舞台芸術以外のジャンルで活動されている方もご参加いただけます。
■定員
各回20名 ※定員に達し次第、募集を締め切ります。
■講師
堀あきこ(関西大学ほか非常勤講師)
【堀あきこ氏 プロフィール】
専門はジェンダー・セクシュアリティ、メディア文化。主な著作に『BLの教科書』(共編著, 2020, 有斐閣)、『欲望のコード―マンガにみるセクシュアリティの男女差』(単著, 2009, 臨川書店)『ジェンダーで学ぶメディア論』(共著, 近日公刊, 世界思想社)、「近年のインターネットを中心とした「トランス女性排除」の動向と問題点」(近日公刊, 解放社会学会)、「だって、ネットの話でしょ?―インターネットの差別に抗う」(2022, 『シモーヌ 特集:インターネットとフェミニズム』 , 現代書館)など。