HRDファインアートでは、2月11日から3月4日までの会期で、日韓5名のアーティストによる国際交流グループ展「Interface - 界面 -」を開催します。本展は、2020年2月に開催した「Framework」展の続編的な位置づけの展覧会で、同展と同じく、出品作家の一人でもあるチャン・スジョンとの共同企画となります。出品作家は、韓国のキム・ヒョングァン、イ・ジュンヒョン、チャン・スジョン、日本の栗原亜也子、須貝旭です。
展覧会タイトルの「Interface」は、コンピューター関連で用いられる「インターフェース」として日本語にも定着していますが、本来は「界面」「接点」「接触面」といったような意味を持つ単語です。2つの異なる物体や世界、システム同士が接触する場としての「インターフェース」は、ボーダーレスでグローバルな現代社会においては多種多様なかたちで現出します。それは、新たな実りをもたらすこともあれば、厳しい軋轢を生み出すこともあります。また、アートフェスティバルや地域アートイベントなど、アートそのものに社会的なインターフェース(つなぎ)の役割を期待するような動きもしばしば見られます。
本展は、「社会」や「コミュニケーション」「記録」などを題材として創作活動を行う韓国と日本のアーティストたちが生み出す「インターフェース」に触れる展覧会となります。韓国と日本という異なる国家/文化の接点として、また作品(作家)と社会(観客)との間に生まれる反応の起点として、またコロナ禍において新たな意味を帯びることとなった「接触」の再考の契機として、様々な角度から「界面」の意味を問いかけます。是非ご高覧ください。