ブルーエゴナク
THEATRE E9 KYOTO アソシエイト・アーティスト公演
シリーズ「ここは彼方(Here Is Beyond)」
『Doudemoii shi』
作・演出:穴迫信一
出演:野村明里 桑折現 重実紗果 瀬戸沙門
●新作『Doudemoii shi』に寄せて
第3期アソシエイト・アーティストを賜り、それは未来との契約だと感じています。3年間のE9での作品制作のテーマを「ここは彼方(Here Is Beyond)」とし、ここにあるフィクションとどこまでも遠くにある現実を描きたいと考えたのは、現在という地点が自身にとってどうでもいいものになりつつあるからです。
今日の社会における、やるせない出来事や事件の中である種の諦めが芽生え「これはもう自分が生きている間には無理かもな」という、まあ良くない楽観のような、絶望のような感覚があり、しかしそれはそれで自身の死生観を変容させる機会になりました。そして、私たちの想像も及ばないような私たちが全員死んでその後も延々と続く長い時間、あるいはその一瞬、つまり1秒にも満たない相対的な時間のために演劇を制作したいと考えるようになりました。
『Doudemoii shi』は〈どうでもいいし〉と〈どうでもいい死〉の二つの意味を内包しており、ある女性にまつわる幾つかのどうでもいい死を4名の俳優が演じます。フィクションの死を眺める時間が、わたしたちの未来の、真実の、ほんの少しの手触りになればいいなと願って作ります。遠くの世界の現実が、何かに定まる前の揺れを持って、多くの方に届きますように。
穴迫信一
●アソシエイト・アーティストとしての3年間のテーマ
「ここは彼方(Here Is Beyond)」
今日の世界では先の見えない時代が到来し、フィクションのような日常が訪れています。今や、ここ(現実)と彼方(フィクション)を明確に区別する術は無く、それは演劇作品の制作においても逃れられない感覚です。Here and BeyondではなくHere Is Beyondの視点で、現実とフィクションの関係を描きます。
●スタッフ
作・演出:穴迫信一
演出助手:村側晃太郎
舞台監督:小林勇陽
音響 :甲田徹 林実菜
照明 :魚森理恵
稽古撮影・公演撮影:脇田友(スピカ)
イラスト:POOL
デザイン:SUIMIN TAPE
制作 :ブルーエゴナク 岸日和多 渡邉裕史(ソノノチ)
主催・企画製作:ブルーエゴナク
共催:THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)
助成:セゾン文化振興財団 北九州市文化芸術活動支援事業2022 京都市「Arts Aid KYOTO」補助事業
THEATRE E9 KYOTO 第3期アソシエイト・アーティスト
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撮影:脇田友