ロームシアター京都では、2021年度に引き続き、「仕事と働くこと」をテーマに、様々な角度から考えるヒントを探ります。また、2020年度の本プログラムで映像上映を行った舞台作品「Pamilya(パミリヤ)」(演出:村川拓也)の上演も行います。本作は、フィリピンから来日した介護士が実際に出演し、彼女が働く介護福祉施設の日常を舞台上で再現します。
「Pamilya(パミリヤ)」
[演出]村川拓也
[出演]ジェッサ・ジョイ・アルセナス
[ドラマトゥルク]長津結一郎
*日本語上演/英語字幕付き
村川拓也
演出家・映像作家。ドキュメンタリーやフィールドワークの手法を用いた作品を、映像・演劇・美術など様々な分野で発表し、国内外の芸術祭、劇場より招聘を受ける。1人のキャストとその日の観客1人を舞台上に招き、介護する/されることを舞台上に再現する『ツァイトゲーバー』はシンガポール、ドイツなど国内外で上演を重ねている。虚構と現実の境界に生まれる村川の作品は、表現の方法論を問い直すだけでなく、現実世界での生のリアリティとは何かを模索する。主な作品に、『ムーンライト』(ロームシアター京都「CIRCULATIONKYOTO-劇場編」2018、フェスティバル/トーキョー20)、『Pamilya(パミリヤ)』(キビるフェス2020)、『事件』(大学開学30周年・劇場20周年記念公演京都芸術劇場春秋座)など。2016年には東アジア文化交流使(文化庁)として中国・上海/北京に滞在。京都芸術大学映画学科非常勤講師。第21回AFF戯曲賞にて、『事件』が特別賞を受賞。