このたびAMMON KYOTOでは、2022年11月4日(金)より画家・西村冨彌による個展「子供の領分」を開催いたします。
どこか切なげで記憶の断片を寄せ集めたような作品たちは、古典作品の佇まいと作家の人生を融合させた西村にしか表現できない時間軸を纏い、見るものに語りかけます。作家活動と並行し、2000年には東京銀座にニッチ・ギャラリーを設立。ギャラリーオーナーとして近年は国内外数々のアートフェアに参加するなどアーティスト育成にも力を注いでいます。
本展では、新作を含む平面作品、そして立体作品を展示いたします。
是非ご高覧賜れますと幸いです。
—スペインはマドリード、留学したての頃。
それはそれは広い宮殿のガランとした部屋で
カラヴァッジオが描いたとされる作品を模写していた。
—ベラスケスの作品を目の前にしたとき、
自分は同じ画家としてここまでいけるのか、と苦悩した。
—画家として、ここまで順調と言えば順調にみえる。
長かったようで、そしてすべて昨日のことのようでもある。
(作家の言葉より抜粋)
PROFILE 西村冨彌 | 画家
1946年佐賀県生まれ。東京藝術大学大学院終了後、渡欧。1975年から78年までスペインに留学。1980年、90年代は東京のストライプハウス美術館、ミズマアートギャラリーなどで個展を開くほか、アメリカ、ドイツ、ベルギーのグループ展に出品。作家活動と並行し、2000年に「ニッチ・ギャラリー」を東京銀座に開廊。近年では中国、韓国、アメリカなど多数のアートフェアに精力的に参加するなど、画廊ディレクターとしても国内外の現代アートを積極的に紹介し続けている。