コロナ禍により私達の生活や日常は大きく変化し、「生命」も当たり前の存在ではなくなり、その意味を考えるようになりました。
「生命」は非常に複雑な命題です。
生きるもの全てを包み込む大きな存在ですが、人によって異なるので、とてもささやかな存在になることもあります。
「生命」は、生き物と無機物、生と死を判別するものでもなく、目に見えない形でも存在し、繋がりとして延々と続くものだと考えることもできます。
それゆえ私達は生きる長い過程の中で、悲しみ・喜び・苦しみ・幸せなど生命の意味を感じることができるのでしょう。
本展は「生命の花」をテーマに、厳しい現実を経験しながらも暗闇の中にある希望の光を表現します。「花」は小さくても旺盛な生命力があることの象徴であり、私たちの作品そのものです。
それぞれの「花」を作り出す過程は、自分と世界との調和に気づく機会となり、今を生きる力になりました。
本展では、立体・洋画・映像・写真・インスタレーションなどさまざまな作品を展示します。それぞれの視点から「生命」に対する繊細な気づきを共有し、新たな思索や希望を喚起することを願っています。
是非ご高覧下さい。
[参加作家]
陳琪(チン・キ)
中国 江西省生まれ。
京都精華大学芸術学部造形学科映像専攻4回生
中国上海でクリエイティブ・コピーライターとして活動後、編入生として京都精華大学に入学し、美術を学ぶ。主に、写真や映像を用いて自然や生をテーマにしたインスタレーションを制作。
三木梨々花
徳島県生まれ。
京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻4回生
「0歳から12歳までのこども」を題材に作品を制作。科学では解明されきれていない子供の心や行動を作品に起こして自分の理論を提示する。扱うメディアは油絵に限らず、裁縫、ガラス工芸、チョークアート、水彩など幅広い表現で制作。
劉峻如(リュウ・シュンジョ)
中国 大連省生まれ。
京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻3回生
坂本直輝
東京都生まれ。
京都精華大学芸術学部造形学科立体造形専攻4回生
塩谷宣和
大阪府生まれ。
京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻3回生
竹安涼子
大阪府生まれ。
京都精華大学芸術学部造形学科立体造形専攻4回生
趙婧鈺( チョウ・ジンユ)
中国 四川省生まれ。
京都精華大学芸術学部造形学科立体造形専攻卒業
現在 京都精華大学芸術研究科在籍