劇場を確かめるための観察と記録
THEATRE E9 KYOYOの建物/敷地の中にある「もの」を全て記録するというプロジェクトを始めます。公演に用いられる劇場備品や機材などをはじめ、ホワイエにあるベンチや傘立て、楽屋のテーブルや冷蔵庫、トイレットペーパー、雑巾、ドアマット、灯油ストーブ、誰かの自転車、床に落ちている木片、外に廃棄されている古紙の束まで(?)。それらの「もの」はどこからやって来て、普段どのように使われているのか。公演活動に直接関わりがあるものもそうでないものも全て集めて分類・記録し、「空間」や「場所」ではなく「もの」という単位から劇場を捉え直します。
アソシエイトアーティスト一年目となる今年は劇場備品を中心に記録作業を進めるほか、その作業の過程で舞台上に集まった「もの」を前に、第1期アソシエイトアーティストでもある村社祐太朗のテキストを用いて一度限りの上演を行います。劇場の「もの」が一堂に会する場に是非お立ち会いください。
演出・記録:福井裕孝
写真:相模友士郎
撮影アシスタント:中川桃子
上演テキスト:村社祐太朗
出演:斉藤ひかり
共催:THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)
THEATRE E9 KYOTO 第3期アソシエイトアーティスト