川島織物セルコンは、2023年に創業180年を迎えます。創業当時は、呉服悉皆(しっかい)業を主とし、1884(明治17)年には、自社工場「川島織場」を建設して縮緬(ちりめん)織物を製造していました。これに止まらず、煌(きら)びやかな西陣織の新商品を模索していた最中、1886(明治19)年に海外視察の機会を得たことは、当社にとって大きなターニングポイントとなりました。
今回は、二代川島甚兵衞が帰国した1887(明治20)年から数年間に行った、怒濤(どとう)の改革を物語る当時の製作資料を含め、初公開作品も多く展示しています。骨太の精神で果敢(かかん)に挑(いど)み、今日の会社の礎を築いた痕跡を是非ご堪能ください。