今展では、沖縄の伝統的な染色技法紅型で制作された着物、帯と型染めによるタペストリー、のれん等の作品、約100点を展示予定です。
これまでの40年間の作家活動をまとめた「堀内あき作品集」を2019年に出版されたのを機に、今回の個展を企画されました。堀内さんの作品の中には、ひな祭りや鯉のぼりなど四季の行事を楽しみ飾るもの、また、日本各地の風景・遠い異国の風景を図案化されたものなど、紅型ならではの南国の草花や太陽、海などにとどまらない自由な作品が目を引きます。いきいきとデザインされた生き物も多数モチーフとして選ばれ、豊かな表情で楽しませてくれる点も見どころのひとつです。2019年の首里城焼失のかなしみを受けて、帯作品「首里城」も展示予定です。展覧会を訪れるみなさまにも堀内さまの紅型作品をとおして沖縄への思いを馳せていただければ幸いです。生命力あふれる琉球紅型の作品を、この機会に皆さまにご高覧いただきたくご案内申し上げます。
※和歌山県橋本会場は5月22日~5月29日に開催いたします。