第154回 明倫茶会　ハラサオリ『カレンデュラ』

第154回 明倫茶会『カレンデュラ』では、長年招かれずにいた日陰の花々に光をあてる茶席として皆様をお迎えいたします。

京都芸術センターでは、開館当初より21年間にわたって様々なジャンルのアーティストや文化人とともに茶会を開催してきました。第154回 明倫茶会では、ドイツと日本を拠点に活動する振付家、ダンサー、美術家のハラサオリさんを席主にお招きします。


明倫茶会『カレンデュラ』（企画趣旨 ~ ハラサオリ）

茶会を彩る「茶花 (ちゃばな)」は、四季の情景と共に茶席の趣向を表現するための欠かせない存在です。かつて千利休は茶花を選ぶうえで、避けるべき「禁花(きんか)」の詩を詠みその教えを示しました。具体的に禁花として詠まれたのは、強い香りを放つ花（沈丁花／じんちょうげ・女郎花／おみなえし）、色や形が激しい花（鶏頭／けいとう）、食用とする実（柘榴／ざくろ）、名前の縁起が悪い花（河骨／こうほね）、季節感の乏しい花（金盞花／きんせんか）などです。また棘や毒のあるものや洋花も相応しくないとされています。

第154回 明倫茶会『カレンデュラ』では、長年招かれずにいた日陰の花々に光をあてる、新たな舞台演目のような茶席として皆様をお迎えいたします。ハラサオリの演出する踊りや音楽と共に、普段の茶会では味わうことのできない花々の魅力をお楽しみください。


人と人が集い、互いの存在を確かめ合うことが難しくなっている世界の中で、身体とその存在を主戦場とするダンスに、「一座建立」の想いを託します。本イベントの内容には飲食が含まれますが、京都芸術センターが設ける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインの内容を遵守し、当事者となる出演者・スタッフ・お客様に丁寧な説明を行うことで必要な感染防止対策を推進します。このような時節ではございますが、みなさまのお越しをお待ちしております。