KUNST ARZT では、初個展となる古川眞衣の個展を開催します。
古川眞衣は、ミラーや透明アクリル板を使用し、風景(心象風景も含む)を変容させ、視覚ゲーム的な面白さを表現するアーティストです。
「山月記」から着想を得て、相反する自身の感情を対比させた「臆病な自尊心」「尊大な羞恥心」(2021)。
プールに佇む女性を透明アクリル板にシルクスクリーンで仕上げた「unknown」(2020)では、水紋が描かれた水面部分にはクリアカラーが用いられ、支持体であるアクリル板と壁面との距離もまた、作品構成要素になっていました。
ミニマルベースにイラストやグラフィックの大胆さが加わり、独自のポップ感があります。 (KUNST ARZT 岡本光博)