まなざしは通常それを向けられる側の観点から語られることが多いと思われますが、視覚に障害のある人にとっては常に見られる側の視点でしか捉えられないものでもあります。しかし、まなざしを向けられる側の観点は晴眼者にも同様に存在し、「まなざされる」ことへの意識は、外界とのせめぎ合いの中で自己の輪郭をより明瞭にするでしょう。
本展では、絵画、インスタレーション、映像など、さまざまなジャンルの作家5名を招聘し、「まなざし」をテーマとした展示をおこないます。鑑賞者が多様なまなざしと出会い、また、あらたなまなざしを生み出しながら、自己と他者との関係性をあらためて考察する機会となることを願っています。
出展作家:今村遼佑、小池芽英子、児玉靖枝、船井美佐、光島貴之
主催:アトリエみつしま
助成:文化庁 ARTS for the future!(申請中)