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> ほふる園:植松 ゆりか個展 /副構成:川松康徳
ほふる園:植松 ゆりか個展 /副構成:川松康徳
ジャンル
美術
形 態
展覧会
各地に点在するオルタナティブスペースを繋げるネットワークプロジェクト:CUT&PASTE(*1)のキックオフ企画となる本展は、植松ゆりか(アーティスト/TANERI STUDIO副代表)の作品展示と、川松康徳(Sketch Over代表)の副構成(*2)によるもので、2021年4月にMaebashi Worksにて開かれた展覧会が、CUT&PASTEに参加する2箇所へ移動しながら展開される巡回展のひとつとして、京都のArt Spot Korinで開催されるものである。
植松ゆりかの作品は、裏返されたぬいぐるみにシリコン塗布された、いわば剥き出された既存物で構成されている。隠されていた内側の最も外側は、私たちの現実がいかに網膜的に正装された状態であるのかを暗示しながら、その似非の裏側にある、別のリアリティを浮かび上がらせてくる。それは、私たちが「ぬいぐるみ」に抱いた幼い期待、かわいさや、ゆるさ、あたたかみが行き場を失い、ゾンビのように彷徨っているのである。
4月のMaebashi Worksでの展示では、肋骨に見立てたインスタレーションと共に、ぶら下がる「ぬいぐるみ」たちは、彷徨うゾンビがゆらゆらと漂う独特な空間を演出しました。儀式が持つ特有の昇華的な感性を、垂れ下がる布地の垂直的な力学へと誘いながら、パーソナリティを暗示するテキストとの関連が、どこかへ向かう物語の結末を予感させてくれました。京都では、新たに構成されるインスタレーションと、巡回ごとに増えていくテキストが新たに加わり、前橋とは別の空間が演出され、ほふる( 屠る)対象が変化していくのか、またはほふる事自体が変化していくのか、楽しみにご覧いただければ幸いです。
(*1) CUT&PASTEは、各地に点在するオルタナティブの団体・機関を結び、ネットワークを作り出すことで、新たな創造を促すプラットフォームとして、交流をベースとした相互派遣プログラムや協働、同時にアーティストを育成する教育プログラムを併走しながら、流動的、可変的にプロジェクトを立ち上げ、アート・ロジスティクスの実現を目指すものです。
(*2) 副構成はマスメディアでいうところの副音声や、添字に近いスタンスをとりながら、展示と鑑賞者の隙間をフィールドとする方法で、キュレーションやレヴューとは違う、展覧会の周縁(ステートメントや解説)をアーティストとの対話を通じて作っていくものです。
イベント情報
日時
2021年9月7日(火)~ 2021年9月19日(日)
15:00~19:00 (最終日18:00まで)
月曜日休廊
場所
[東山区]
Art Spot Korin
〒605-0089 京都市東山区元町367-5
◎京阪電車 三条駅下車、出口② 徒歩3分。
◎京阪電車 祇園四条駅下車、出口⑦ 徒歩8分。
◎市バス 『三条京阪』 徒歩5分
料金
無料
URL
https://artspotkorin.wordpress.com/
問合せ先
075-746-3985
artspotkorin@gmail.com
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。
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