野原邦彦は、若手木彫作家の中でも10年以上のキャリアを持ち、近年は樹脂素材(FRP)・ブロンズなどの異素材を用いた立体や平面作品も手掛け、表現の幅を広げているアーティストです。木彫は従来の具象彫刻にとらわれず意表を突いた造形や、抽象的な表現として作品に施す鮮やかな色彩感覚が独創的で、国内外のギャラリーやアートフェアにも多数出品するなど、注目を集めています。
2020年12月開催の「art KYOTO」(12/4-6)のメインビジュアルアーティストの一人でもある野原邦彦の作品を、この機会にご覧ください。
日本晴れの空のように
今ここにしかないプレシャスタイムを!
周囲と独立して感じる瞬間少し違う時空にいる感覚を持つことがある
それは人の過ごす時間とは無関係に形をかえていく雲や煙のようでもあり
自分だけの空間のようにも感じる
自分が感じとった様々なシーンを作品として形に残す
今現在 記憶からは排除されそうな自由や時間欲望を表現する
それは自分が自分であるためその人がその人であるために重要なことだと感じている
野原邦彦
1982年 北海道出身
2007年 広島市立大学大学院
芸術学研究科彫刻専攻修了