今回の柳田工房は、柳田直之(漆工芸作家)藤井隆也(現代美術家)川中政宏(現代美術家)
の3人からなるユニットです。
柳田工房は、柳田直行 × 誰かで構成され、漆を用いた表現を行う集いである。
柳田直行は番浦鴻蔵氏に師事する漆作家であり、大工、木工作家の顔も持ちます。
藤井隆也は、日本、ヨーロッパを中心に作品制作、発表を行う現代美術家であり、
柳田と共に芸術活動の一環として、小屋(お堂) を建築するプロジェクトなどを行なっています。
その繋がりから漆の技術を学び、近年独自の解釈で漆作品を制作しています。
今回はそこに現代美術家の川中政宏も加わり、漆を用いた作品で空間を構築します。
漆は使われ始めた当初より、献上物や贈与品などの品に用いられ、
その丈夫さや美しさ、補修出来るという利点などが高く評価されてい ます。
又、漆は即身仏になる為に、一部の人達の間で飲まれていたという記述もあります。
漆を塗れば、それは漆器となる。
漆黒という独特の色を施されたものたちは、少し不気味で高貴な空気感を纏います。