京都芸術センターでは、アーティストと共に展覧会を企画するCo-programカテゴリーBを実施しています。今年度は黒田大スケと共同で、展示『未然のライシテ、どげざの目線』を開催します。
日本において銅像をはじめとする公共彫刻は、ただの彫刻というよりも、その像のモデルとなった人物と同一視されたり、あるいは服を着せられ食事を供えられたりと、しばしば人格を持った人間のように扱われます。ごく自然な振る舞いとして日常の中に溶け込んでいるこうした感覚は何処からやってきたのでしょうか?
本展では、京都市内にある有名な公共彫刻の霊性をあらゆる実験的芸術的アプローチによって視覚化し認識の上で引き剥がし取り除くことで、彫刻をただの彫刻と捉え直そうとする、美術家、黒田大スケの試みを紹介します。