「書簡にて」は、郵便とインターネットを利用したアート・プロジェクトです。
作品を介した、作家、参加者、ホームページの閲覧者のやりとり・行為によって成立します。
作品を媒介にコミュニケーションをとることで、見ることを問い直します。
参加者は作品レンタル、書簡とネットを通した作家とのやり取りをします。
参加の流れ→https://artprojectsyokannite957912746.wordpress.com/overview/
| プロジェクト・ステイトメント
2020年に入り、ウィルスという肉眼では見えない存在に世界は揺り動かされています。
私たちは、身体に影響があって初めて彼らを認識でき、また言葉にすることで存在を認知します。見えないが故にその不確かな存在は、現れては消え、消えては現れ、と様々なイメージで見えているように思います。
さて、絵画は見ることを前提にしたメディアです。しかしそのイメージを提供されないまま、それについて語られた文を読む時、人はそこに何を見るのでしょうか。その絵のイメージはやはり変幻自在に変化し続けるかもしれません。
その後に実物を見た時、そこには何が立ち上がってくるでしょうか。
現況において今一度、私たちの見るという行為がどのようになされ、自覚されているか意識を向けてみたいと思います。