HRDファインアートでは、2020年の最初の企画展として、日韓4名のアーティストによるグループ展「Framework」を開催いたします。韓国のキム・ヒョングァン、イ・ジュンヒョン、チャン・スジョン、そして日本の須貝旭による国際交流展であり、絵画や映像、インスタレーションの作品を展示します。
本展のテーマは「フレームワーク(枠組み)」です。私たちが世界を眺め、認識し、体験し、理解するうえで、ある一定の「枠組み」は不可欠なものです。制度や法律、言語、物理法則、常識やステレオタイプなど、人間社会には様々な枠組みが存在します。それは世界を認識するための「窓」であり、また安定した生活を送る上での「土台」のようなものと位置付けることもできるでしょう。
しかしそうした枠組みは往々にして人為的・人工的なものであり、時代の変化につれて変質する可能性を常にはらんでいます。枠組みに何らかの変化が生じると、私たちを取り巻く世界そのものの形も揺らぎ、移り変わり始めるのです。
4人のアーティストの作品は、「フレーム=枠組み」を、絶対的なものではなく、解体や再構築が可能なフレキシブルなものとして提示します。そこからは、普段当たり前に捉え認識している世界の、全く別の姿を垣間見ることができるでしょう。
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展覧会初日となる2月13日(木) には、午後5時より4名の出品作家を囲んでささやかなオープニングレセプションを開催いたします。