2020年1月、吉増剛造×空間現代による新たなコラボレーション作品が「外」にて発表されます。今作はこれまで数々のライブを国内外で重ねてきた両者による初の展示作品。音・声・物・文字を通して浮き上がる、身体なき〈詩としての場〉/〈現象としての詩〉。タイトルは『背』、見えなくともその裏側にあるものを、名指しがたい言葉の背後を巡ります。
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文字と音、それぞれの「背」は何かと考えてみる。詩と音楽が異なるジャンルとして捉えられるのと同様に、文字と音もそれぞれ独立した存在と考えるならば、背は二つあるのが道理だろう。しかしひょっとすると、両者にとっての背は共通したものなのではないだろうか。つまり、背中合わせだ。そしてその合わさった背の接点・領域を、もしかしたら「言葉」という言葉で言い表せるのではないか。もちろんそれは、発声された文字という意味ではなくて、もっと無形の、抽象の、存在としての言葉。
吉増剛造はきっと文字と音と声を、光と物と行為を、常に背中合わせの存在として捉えている。そして、その合わさった背面にある「言葉」という領域に足を踏み入れようとし、手を伸ばそうとしている、そんな詩人なのではないだろうか。
詩と音楽の背は、互いに互いの背を追い求め、見る/聴く者もまた自らの背に目を向ける。そのような作品になればよいと願う。
空間現代 野口順哉
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◆ オープニング・パフォーマンス
吉増剛造×空間現代
日時| 2020年1月17日(金) 開場 18:30 開演 19:00
料金| 予約 2,000円 *学生証提示で1,500円
予約| http://soto-kyoto.jp/event/reverse/