Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2020年1月10日(金)から26日(日)まで、田中奈津子による個展 「ANDROGYNOS」を開催いたします。
2007年に京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了した田中奈津子は、在学中より個展やグループ展などに取り組み、2020年には3月に開催される「VOCA展2020 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─」(上野の森美術館・東京)に出品するなど、精力的に制作・発表活動を続けています。
本展は田中の新たな取り組みとなる「ANDROGYNOS(両性具有)」シリーズにより構成されるものです。本シリーズ作品の制作にあたり、田中は現在まで何度もヌードクロッキーに出かけ、男女のモデルを大量に描いています。アトリエではそのクロッキーから線を抽出し、キャンバスに描き写しますが、それは1枚のクロッキーから線を抽出し終えるとキャンバスを回転させ、また新たな線を重ねるというもので、結果、1枚の絵画には何枚(4〜20枚ほど)ものクロッキーからの線が重なり、その画面は次第に抽象性を帯びていきます。田中にとってこのプロセスは、そのものが目的ではなく、「見たものを描く」行為を「画面の出来事」へと転換するための「きっかけ」として機能しているように思えます。またそのプロセスを辿るうちに、男:女、具象:抽象、現実:虚構、存在と不在、線と面といった、様々な項が綯交ぜとなった画面が現れます。
なお、会期中には、聞き手に真武真喜子氏(Operation Table キュレーター)をお招きしたアーティスト・トークを行ないます。これにより新作「ANDROGYNOS」についてのお話とともに、近年の田中の作品の変遷やそれぞれの取り組みの関わりを一連で知ることが出来るのではないでしょうか。
詳細はこちらよりご覧ください。
http://www.galleryparc.com/exhibition/exhibition_2020/2020_01_10_tanaka_n.html