ウンポポ コッペ(1956年〜/京都生まれ)は、仏教に影響を受け、穢土(煩悩のある世界)や穢れの世界を描いています。それは現代の不安定な世界そのものであり、仏道をはじめとした神仏信仰の薄れによるものだと、コッペは言います。A5サイズほどの画用紙に描かれるイラストには、そんな世界観を現した物語の一場面が凝縮されているかのようです。
本展では、昨年から描きためたイラスト作品約25点に加えて、流木に彫刻を施した作品を展示いたします。流木はコッペが釣りに出かけた際、海辺で拾い集めてきたもの。自然への畏敬の念を感じながら彫っているという仏の顔はイラストで描かれる世界とは反対に、穏やかな様相が感じられます。
この機会に是非ご高覧いただきたく、ご案内申し上げます。