京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクでは、1階展示室「月」にてオノデラユキ写真展を10月31日(水)から11月24日(土)まで開催いたします。
オノデラユキ(1962年東京生まれ)は1993年よりパリにアトリエを構え世界各地で活動を続ける写真家です。
数々の個展や展覧会を開催し、2003年には写真集『カメラキメラ』により、第28回木村伊兵衛賞を受賞し、さらに2006年にはフランスにおける最も権威ある写真賞「ニエプス賞」を受賞しました。
オノデラの作品は、既存の写真の概念に束縛されません。身体のない衣服をポートレートにする。カメラでカメラを撮影する。箱型カメラにビー玉を忍ばせる。彼女はその飽くなき探究心による創意工夫を通じて、何気ない事象を現代アートとして再構築します。その一方で、オノデラは写真と最も真摯に向き合う人物の一人とも言えます。写真を突き詰めた結果としての、反写真的な「小さなイタズラ」が生み出すイメージの世界が、その謎めいた魅力で私たちに日常への新しい視点を提示します。
本展では「アート・遊」ご協力のもと、『古着のポートレート』『Camera』『真珠のつくり方』の3シリーズよりオリジナルプリント約15点を展示いたします。
主催:京都写真美術館
特別協力:アート・遊