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next mushroom promotion vol.14 ネクスト マッシュルーム プロモーション 作曲家シュテファン・プリンス初来日公演
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<プレトーク 18:30〜>
出演:シュテファン・プリンス、福井とも子、中村麗(ゲストピアニスト・通訳)
<プログラム>
No Habra Una Sola Cosa Que No Sea Una Nube(2003/2006) fl, ob, cl, fg, pf
Fremdkorper #1(2008) amplified fl, perc, el-gt, vc, 4 ch soundtrack, live-electro
Piano Hero #1(2011) midi keyboard, live-video, live-electronics
Ensuite (2008 / 2010-2013) vc solo
Hande Ohne Orte(2017) bass cl, vc, pf, soundtrack
Piano Hero #4(2016) midi keyboard, pf, live-video, live-electronics
[出演]森本英希(fl) 大植圭太郎(ob) 上田希(cl) 岡本真弓(bn) 葛西友子(perc) 多井智紀(vc)
[ゲスト] 中村麗(pf) 山田岳(gt) 有馬純寿(electronics)
[企画] 福井とも子
[主催] next mushroom promotion (http://kinoko2001.music.coocan.jp)
[助成] アーツサポート関西 Goethe Institut
[後援] 大阪音楽大学 日本現代音楽協会 ベルギー研究会 ベルギー王国大使館
<シュテファン・プリンス バイオグラフィー>
シュテファン・プリンス(1979年ベルギー生まれ)は、ベルギーの大学(工学部)を卒業した後、アントワープ王立音楽院でピアノと作曲を学んだ。同音楽院作曲マスタークラスではリュック・ファン・ホーフェに師事し、最優秀で修了。同時にブリュッセル王立音楽院では、音楽に置けるテクノロジーを、またハーグ音楽院ではソノロジーを、アントワープ大学では芸術哲学やテクノロジー哲学を学ぶ。その後ハーバード大学にてハヤ・チェルノヴィンに師事、2017年に作曲の博士号を取得した。多くの受賞歴があり、インパルス国際作曲賞(グラーツ2009)、クラニッヒシュタイナー作曲賞(ダルムシュタット国際現代音楽祭夏期講習会2010)、ISCM Young Composers Award 2014(ブロツワフ2014)、ベルリン音楽芸術賞(2016)等、近年数々の国際的な賞を受賞している。アンサンブル・ナダルのディレクターであり、エレクトロニクスも担当。また即興演奏は自身の作曲活動にとって非常に重要な部分であると公言、即興演奏活動も活発に行っている。
*next mushroom promotion 第14回公演!
ベルギーの作曲家シュテファン・プリンス Stefan Prinsを招いて、20代の作品から最近作まで一挙に6曲日本初演!代表作の一つPiano Hero#1と#4は映像付き。シュテファンのプレトークも乞うご期待!
◆エレクトロ・ヒーロー来臨!! Stefan Prins coming soon !!
2014年ポーランドで催された現代音楽祭World New Music Daysで、シュテファン・プリンスの作品《Piano Hero #1》が演奏された。当時プリンスは、若手ながらもすでに注目を集める作曲家であったが、ライブエレクトロニクスと映像を伴ったこの作品は、さらに大きな話題となり、その音楽祭で Young Composers Award(35歳以下対象の作曲賞)を受賞した。聴衆の多くは、たとえテクノロジーに関する専門的な知識がなくても、大胆な音とトリッキーな映像によって、釘付けにされたのである。
プログラムは20代半ばのアコースティック作品《No Habra Una Sola Cosa Que No Sea Una Nube》、映像を伴った作品《Piano Hero》の中から1番と4番、我々のアンサンブルを意識して書いてくれた《Hande Ohne Orte》、力感のあるチェロソロ《Ensuite》 小気味好いノイズが作品を貫く《Fremdkörper》などを一挙上演する。 Piano Hero2曲を演奏するのは、ドイツ在住のピアニスト中村麗 Rei Nakamura。中村は近年、エレクトロニクス音楽の演奏に力を注いでいる。演奏する側も、ある程度専門性や経験を要求されるこの分野で、中村は貴重な存在だと言えよう。
作品にエレクトロニクスを用いるかどうかは、もはや特別なことではなく、表現の幅を広げる身近なツールとして認識されつつあるのは、世界的な傾向であろう。とは言え、作曲家によって手法や立場は様々である。先端技術を用いながらもそこから如何に自分の語法を見つけて行くのか、プリンスの作品を通して、音楽の今に迫りたいと思う。
(next mushroom promotion 福井とも子)