本展ではドローイングの展示を予定しています。ここで言うドローイングとは紙に描かれた絵のことで、キャンバスに描かれた絵のことではありませんが、二つの共通点は絵である、ということです。
紙に描かれたからドローイングなのか、描かれた絵が紙っぽいからドローイングなのか、ドローイングとオンキャンバスを二つに区分してしまう自分にとって、まだまだ分からないことが多すぎますが、今回は展示名通りの展示を予定しています。
以下、自分なりのドローイングの特徴を列挙したいと思います。
・紙なので軽く、作者との距離感や角度が固定されない。
・存在が軽く、支配したような気分になる。
・オンキャンバスのように一つに詰め込みたい欲求が抑えられる。
・移ろいゆく速度がスティービーすぎて混乱してしまう。
・紙なのでゴミのように扱える。
等々あります。
今回はそんなドローイングを完成した順番通り左から右へと時間軸に沿って展示したいと思います。
出展作家 池谷保