「僕らは、きらめきの結晶体とともに旅に出る。」
結晶体は、きらめき美しい。
中でも鉱物は長い年月をかけ、世界の途方もない力によって奇跡的に生まれる。
そして、大地から掘りおこされ研磨されることで、結晶体はさらにきらめく。
生成された作品もまた、作家の関心の密度を高められた「きらめき」の結晶体といえる。
物語は、それぞれに紡がれる。
本展は、初夏から春先まで10ヵ月かけて滋賀・北海道・愛知・京都を巡る。
作者から離れ、プライベートな物語を見るものとの間に紡ぐ「きらめきの結晶体」
土地の空気を感じ、様々な人と出会う「つねに変化していく作家」
未知数である旅の中で蓄積され、結合し「結晶化されるきらめき」
それらが互いに影響し合い、次の土地へ引き継がれ、まだ知らない物語を紡いでゆく。