KUNST ARZT では、髙畑紗依の個展を開催します。
髙畑紗依は、景色の断片を空間にうつし出すアーティストです。
実際に、街の表層をトレースし、切り抜いた「線」を壁に配置する・・・とはいえ、抽象絵画のように大胆に配置されたインスタレーションから具体的な街をイメージすることは容易ではありません。しかし、鑑賞者は、ほとんど空白と化した街に身を置くことになり、最小限に提示された「線」を手がかりに、各々の記憶のなかの街並みを重ね合わせる作業を通して、私たちの生きる街について考察することになります。
本展では、そこに映像を加える試みがなされます。ご注目頂ければ幸いです。 (KUNST ARZT 岡本光博)