展覧会タイトルにもなっている「何があっても/何もなくても」は、上述の「クマに貝」と似たモチーフですが、ここではクマが2匹、互いの顔を貝で隠し合っています。本展で展示する作品について、岡田は以下のように話しています。
中心となっているのは、変化への行動を起こす気もなくただ夢想し、その変化とともに起こるであろう混乱に対しての解決策を持たず、物見櫓でただそこにいる人々(自分も含める)のポートレイトです。しかしその夢想すること、言い換えれば、大小あれども無責任な希望を持つことは、理不尽な矛盾多き世の中で私たちのメンタリティーを支える、太く大きな柱でもあると思います。
本展では新作の立体作品を約30点展示いたします。ユーモラスでありながら、人のもつ様々な側面を見つめるような岡田の作品を是非ご高覧下さい。