I must be the same self that I was born as, how can that not be the case? (わたしは生まれたままのわたしと同じであるに違いないのに、どんなふうにそうでないだろう?)
京都芸術センターアーティスト・イン・レジデンスプログラム2016では、KYOTO.KÖLN、QUARTIER AM HAFENと連携し、ドイツ・ケルン市に拠点を置くダンサー/ビデオアーティスト、Michael Maurissensを招聘します。
彼のリサーチプロジェクト「Selfhood」に基づき、京都や関西を中心に活躍するダンサーやアーティストとの共同制作による新作上演を行います。
わたしの身体は変異する。細胞は日々死滅し、新たに生まれかわっている。わたしを構成するパーツ(細胞と思考)は、常に遷移状態にある。
では一体何が、わたしを、わたし足らしめているのでしょう?
身体論に即していうなら、わたしの身体が活動を停止したときがわたしの死です。哲学者ジョン・ロックによれば、あなたをあなた足らしめるのは、あなたの脳のデータ―経験の記憶であるということになります。
わたしたちは記憶の集積体である―それはわたしたち自身であり、自身の個性をつくりだすものであり、ふるまいを操作するものであり、わたしたちの気分を生み出すものです。
――Michael Maurissens
振付・映像:ミカエル・モーリッセン
出演:村上渉、竹之内芙美、小倉笑、合田有紀、野村香子
音響:荒木優光
照明:藤原康弘
映像出演:みすず
【“Selfhood”プロジェクトについて】
ダンス/メディアアーティストである、ミカエル・モーリッセンによる協同プロジェクト『Selfhood』は、概念レベルと感覚レベルの双方から、アイデンティティを認識するプロセスや、個性をかたちづくる特徴や性質、自己把握の概念を探求します。
【プロフィール】
ミカエル・モーリッセン/Michael Maurissens
ダンスおよびメディアアーティスト。
ブリュッセル出身。振付家主導から逸脱した、ユニークなダンサーコレクティブであるMichaelDouglas Kollektivの共同ディレクター。2013年には知識交換とダンサーの発展を支援する組織ZAIKを共同にて設立。2010年より、映画、実験ビデオ作品、パフォーマンスドキュメンテーションを監督、制作し、ビジュアルアートプロジェクトでのコラボレーションにも参加している。
www.miflo.com
www.mdkollektiv.de
www.zaik.org