KUNSTARZT では、勇内真美の二度目の個展を開催します。
勇内真美は、独自の版画技法を通して、独特の耽美的な世界観をうつし出すアーティストです。
本展においてメインとなる作品「一枚の花弁:位置」は、鏡が内包された白い「扉」を中心に、その周辺にモノクロームの1種類の「花弁」が散乱しているインスタレーションです。数百ある同じ「花弁」は、ポリマーフォトグラム(注)でうつし出し、花弁の形状に合わせて切り抜かれています。
モノクローム変換によって落ち葉のようでもある「花弁」は、朽ち果て、消え去る運命だからこそ、存在/生について、改めて気付かせてくれます。ご注目ください。(KUNST ARZT 岡本光博)
注:ポリマーフォトグラムは勇内真美の造語。複製できない‘シルエット写真’であるフォトグラム技法と、複製を可能にするポリマー版画技法を組み合わせた彼女のオリジナルテクニック。